九州大学 農学部 ガイドブック 2024
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玄界灘に面し多様な自然に囲まれる37 実験所は,前方から金印の出土場所の志賀島にかけて遠浅の砂浜と松原,後方はアマモの繁茂した入江,そして北側には磯魚の多い岩礁域があり,多様な海洋環境に囲まれています。様々な水槽設備 実験所では,大型20トン水槽2基,3トン水槽20基のほか多数の水槽を用い,年間を通して様々な魚類・水生生物を飼育し実験に用いています。水槽には1⽇中新鮮な海水が供給されています。調査・実習艇 実験所は,わかすぎ(13トン),だんりゅう(2.2トン)の2艇の調査・実習艇を保有し,生物採集・海洋調査・臨海実習に使用しています。 (写真:わかすぎ)沿岸⽣態系を活用したCO2等削減 沿岸域生態系や生物の有する機能を研究・活用し,低炭素-循環型社会の実現を目指します。水産有用魚介類の増養殖技術開発 海産無脊椎動物の産卵・発生・形態形成に関わる分子メカニズムの解明し,新しい飼育・増養殖技術の開発を行っています。希少種の保護と環境保全への提言 河川・干潟・沿岸域の魚類の生態・分布調査と環境構造の解析を基に,環境保全の為の提言を行っています。学内外に向けた教育拠点として◦学内向けには,農学部・基幹教育・理学部および国際インバウンド事業の一環である留学生を対象とした実習プログラムを提供しています。◦学外向けには,西南学院大学,鹿児島大学などの他大学による施設利用,および福岡高校,筑紫丘高校,修猷館高校,大濠高校,城東高校などの高校や地元小学校などへの実習活動支援などを行っています。水産実験所海産無脊椎動物の生殖に関する研究海産魚類の種苗生産技術に関する研究魚類の初期生活史と増殖に関する研究水棲生物の保全に関する研究水産無脊椎動物の増養殖技術の開発沿岸生態系機能によるCO2削減に関する研究生物資源環境科学府附属教育研究施設魚介類を育て,生き方をさぐる 水産実験所は福岡市内から1時間足らずの津屋崎浜(福津市)に位置し,学内外からの実験所を利用した水生生物や水圏フィールドを対象とした教育・研究活動を支援しています。また,水産科学分野に属するアクアフィールド科学講座が置かれ,学部生・大学院生の教育と独自の研究活動を実施しています。研究内容水産実験所

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