九州大学 農学部 ガイドブック 2024
41/48

40農学研究院附属教育研究施設センター設立の経緯とミッション イノベーティブバイオアーキテクチャーセンター(i –BAC)は,平成17年4月より5年時限の学内共同教育研究施設として開設されたバイオアーキテクチャーセンターを母体として平成27年4月に農学研究院附属教育研究施設として発足します。本センターは「石油に依存しない生活資材やエネルギーの供給など循環型社会構築への迅速な移行」,および「長寿にともなう「健康の質」の向上」という新たな,かつ学術および産業応用面で新農学生命科学研究に関連する課題への社会からの切迫した要求に対応し,研究のみならず教育による体系的かつ組織的な人材育成をも目的としています。これにより本センターの担う教育研究機能が強化され,農学研究院・生物資源環境科学府・農学部が果たすべきミッションへの本センターのコミットメントが明確になる。本センター設置により,農学研究院・生物資源環境科学府・農学部による次世代農学に資する先端研究と人材養成の推進が一層期待されます。センターの部門構成 本センターは第2期バイオアーキテクチャーセンターまでの成果を基盤に,バイオマスの階層構造を生かしたナノからのバイオマテリアル部門(産業素材マテリアル・エネルギーデザイン:工学との境界融合領域への展開),ならびに代謝物プロファイル変動から「健康の質」低下を予測・予防するメタボリックシステム部門(ポジティブヘルスデザイン:医学・薬学との境界融合領域への展開)から構成されます。本センターに所属する二人の主幹教授が主宰する研究センター(合成システム生物学研究センター(合成生物学):食品機能デザイン研究センター(食品機能学))を各部門と連携させながら,上記の喫緊の課題に対応する構成で産業界人材による客員教員体制を刷新拡充し,センターにおける教育研究を推進します。特に客員教員(非常勤教員)による教育指導機会を設けることで学部・大学院教育へのリンクとその拡充を図り,従来以上に柔軟で,横断的かつ実践的な教育研究展開を目指しています。イノべーティブバイオアーキテクチャーセンター

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る