9[上]新歓コンパ写真[下]ゼミ合宿の様子「財政」というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?財政赤字、税金、役所の仕事などが挙がると思いますが、財政とは政府部門における経済活動のことで、その中には歳出、歳入、税制などが含まれます。したがって、財政について研究する学問である「財政学」は、学術分野の一つであるとともに実際の政策と密接に関連した実務的な学問ということができます。本ゼミでは、この財政学を学習しています。学術的な背景を無視した議論も多く行われているのが現状ですが、本ゼミでは、経済理論に基づいた「本物」の財政学、また財政学を学習するために必要なミクロ経済学や計量経済学を学習します。海外には多くの定評ある教科書があること、英語で学ぶ経験をしてもらうため、財政学は英語の教科書で学習しています。オリジナルな研究を論文にすることが研究の醍醐味なので、最終的には全員論文を執筆しています。なお、一緒に勉強する仲間との交流を図るため、定期的にコンパやゼミ合宿(夏)、スポーツ大会も実施しています。経済工学科[上]ゼミ生集合写真[下]卒業式後の笑顔室賀ゼミでは、労働経済学を専門とし、私たちの人生において身近なテーマである“労働”について学んでおります。賃金や労働時間はどのように決まるのでしょうか。なぜ男女間に賃金格差があるのでしょうか。労働経済学では、“労働”に関わる社会現象を経済学の考え方を用いて解明します。さらに、“働くこと”と“生きること”は密接につながっているため、家族形成・教育といったテーマも分析対象として扱います。社会現象を経済学の考え方を用いて解明するためには、手法を身につけることが必須ですから、はじめに教科書の輪読を行い、ミクロ経済学や計量経済学の知識を習得します。さらに、グループワークでは、各グループでテーマを決め、現実の諸問題が「なぜ起きているのか」「解決するためにはどうしたらいいのか」という点について、実証分析の手法を用いて研究を行います。他のゼミ生との議論や共同作業を通じて、能動的な本物の学びを経験してください。学びを通して得た知識や思考力はあなたの財産になります。九州大学を卒業された後も、職場や家庭等の人生の様々な場面で役立つ力を養っていただきたいと願っております。経済工学科[上]ゼミ風景[下]会食小室ゼミでは、時間変化による現象を微分方程式で表すことを中心に学習しています。3年次に教科書を精読して数学的な基礎知識とその応用を身につけ、4年次には発展的な内容の書籍や論文を読んで応用力を養います。また、ソフトウェアを用いて結果を解析する方法も学習します。4年次後半には、それまでの学習のまとめとして、個人あるいはグループで卒業研究を行います。興味のある現象を選択してそれを微分方程式で数式化し、その結果を解析する等して卒業研究レポートにまとめます。最近の卒業生は、「社会の流行」、「景気循環」、「交通渋滞」等のテーマで卒業研究を行いました。これらは互いに何の関連もないように思えるかもしれませんが、数学の問題として考えると、どれも微分方程式で説明できるというのが興味深いのではないでしょうか。知識を積み重ねていくので、2学年合同の授業は難しいのですが、せっかく同じゼミに所属しているので、ソフトウェアの講習会を一緒に行ったり、4年生の卒業研究発表会に3年生に参加してもらう等して3・4年生が顔を合わせる機会を年に何度か設けています。また、皆で集まってピザやケーキを食べたり、学外で会食する等して親睦を図っています。経済工学科 宮﨑 毅ゼミ室賀 貴穂ゼミ小室 理恵ゼミ
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