九州大学 経済学部 CAMPUS GUIDE 2024
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経済・経営学科1010経済統計統計計量分析財政システム金融システムKAGAWA Shigemi[研究テーマ]❶循環型社会経済システムの環境経済評価❷持続可能な消費行動分析❸国際貿易とエネルギー・環境の関係分析NAKAISHI Tomoaki[研究テーマ]❶生産活動の持続可能性分析❷消費者行動の持続可能性分析YATSUKI Shin-ichi[研究テーマ]❶地域ガバナンスと地方財政❷地域環境ガバナンス❸自治の質量と橋渡し組織MAEDA Shinichiro[研究テーマ]❶アメリカの金融システム❷リテール・ファイナンス❸キャッシュレス決済の進展 九州大学経済学部では、経済学の各分野の第一線で活躍する教授陣が、講義やゼミ(=少人数クラスの「演習」科目の略称)を担当しています。ここでは、各教員の専門分野と担当講義・ゼミについて紹介します。 各教員の研究内容や著書などについて、さらに詳しく知りたい皆さんは、「九州大学経済学部ホームページ」*の「教員紹介」に是非アクセスしてみてください。また、それぞれの講義やゼミの目標や内容をより詳しく記した「シラバス」は上記ホームページの「授業日程・時間割・シラバス」から確認できます。併せて参照ください。* URL: https://www.econ.kyushu-u.ac.jp/主な担当講義は、「社会統計(統計計量分析)」です。複雑化する情報社会において、企業経営や生産マネジメントにおける意思決定は、勘や経験に頼ることのない「定量的」かつ「客観的」な評価基準に基づいたものである必要があります。本講義では、生産活動の効率性を定量的・相対的に評価するための手法である「データ包絡分析」や関連する統計的手法について学習し、事実ベースかつ多角的な視点から物事の本質を捉えるための能力を養います。ゼミでは、経済における重要なステークホルダーである「生産者(もしくは消費者)」の「持続可能性」に着目した分析を行っています。具体的に、3年生の前期には、環境経済学(資源・エネルギー経済学)や計量経済学の基礎的な知識をグループによる輪読形式で学習します。3年生後期からは、興味関心のある分析テーマを各自決めてもらい、アンケート調査や公開データ等をベースに、エクセルや統計ソフトウェアを用いた実証データ分析を行ってもらいます。日頃のプレゼンテーションや質疑応答、課外活動等を通して、社会人として重要な4つの能力(分析力;思考力;実行力;伝達力)を養うことも目指します。[講義・ゼミ紹介]私の学部担当講義は、主に2年次生を対象とした『計量経済学Ⅰ』、『外国書講読(英語経済)』、『現代経済システム基本演習』の3つです。『計量経済学Ⅰ』の講義では、家計消費や国民所得といった様々な社会経済統計間の関係を数量的に分析するための基本的な手法について解説し、計量経済学の入門コースを提供しています。『外国書講読(英語経済)』、『現代経済システム基本演習』の講義では、それぞれ、経済システムと環境・資源管理の関係について論じた英語文献、日本語論文の内容についての発表を行い、英語文献の読解力、プレゼンテーション能力、ディスカッション能力を鍛えるだけでなく、地球温暖化問題、エネルギー問題、埋立処分場問題、廃棄物リサイクル問題、廃棄物輸送問題の核心ならびにその経済学的な処方箋について学習しています。[講義・ゼミ紹介][講義・ゼミ紹介]主な担当講義は、3・4年次生を対象とした「地域政策」です。とくに、都道府県や市町村といった地方自治体が担う地域政策(自治体地域政策)と、それを支える地方財政との関係について、「三割自治」という日本的特徴から三位一体改革や夕張市の財政破たんなどの動向までを網羅しつつ、現実や現場をつねに意識した上で理解できるようにしています。また、ゼミでは、自治体地域政策や地方財政に関する専門文献の輪読はもちろんのこと、それに加えてゼミ論文を作成し、学内外で報告の機会を設けています。これまで、北部九州港の港湾政策、博多の屋台を通じた地域活性化、および都市における単身高齢者問題の分析などをテーマとして取り上げ、現状分析や課題提示だけでなく、具体的な政策提言も行ってきました。みんなでともに学び、夢を語り合い、悩みを共有し、そして現実をより良い方向に変えていく。そんな高い志を持った、(私も含めた?)若人が集うゼミです。[講義・ゼミ紹介]主な担当講義は、3・4年次生を対象とした「金融システム」です。世界各国にて異なる形で形成されてきた金融システムは、金融グローバル化の進展や金融技術革新によって結び付きを強めています。その動きを見ることにより、現代における金融システムがどのように形成されてきたのかを学びます。その理解をもとに、現代経済におけるさまざまな事象・動向を金融システムの側面から考察します。ゼミでは、「グローバル化と金融」をテーマに、グローバル化する経済のなかにおける金融の役割について考察します。金融の理論を踏まえたうえで、現代において世界的に進んでいる事象(例えば、シェア経済やフィンテックなど)をもとに、その広がりと金融との関係を幅広い視点で見ていきます。各グループでの研究発表および全体討論を行い、研究成果をプレゼンテーション大会やインターゼミ等で発表します。また実際に企業の方をお呼びし、討論を行う機会も設けています。加河 茂美中石 知晃八木 信一前田 真一郎教員紹介

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