経済工学科1717マクロ数量分析現代経済学財政分析金融福祉政策TAKIMOTO Taro[研究テーマ]❶時系列分析のマクロ経済分析への応用❷非定常時系列モデルの統計的推測❸一方向因果性検定のマクロ経済分析への応用MURAO Tetsushi[研究テーマ]❶数値計算経済学 (Computational Economics)❷企業・産業のシミュレーション分析MIYAZAKI Takeshi[研究テーマ]❶地方政府の合併と政府行動に関する実証分析❷所得税が再配分や効率性に及ぼす影響の実証分析❸震災と政府行動の経済分析MIWA Kotaro[研究テーマ]❶資産価格の実証分析❷マーケット・マイクロストラクチャー❸投資家心理と株価形成URAKAWA Kunio[研究テーマ]❶税制・社会保障制度の政策効果に関する実証分析❷主観的厚生の社会経済要因、地域要因、制度要因の分析❸分配・再分配の価値判断に関する実験的アプローチ私は主に「マクロ経済学」の講義を担当しています。マクロ経済学とは、景気循環や経済成長といった一国全体にかかわる経済現象を分析する経済学の一分野です。マクロ経済学の特徴は、様々な種類の市場を別個に分析するのではなく一括して考察することにあります。財政政策や金融政策といったマクロ経済政策は様々な市場への波及効果を持つので、こうしたアプローチをとることによって経済全体に与えるインパクトを分析できるようになります。ゼミのテーマは「Pythonで学ぶ機械学習」です。内容は大きく分けて2つのパートから構成されています。前半のパートでは、Python言語の文法および科学技術計算で用いられる代表的な数値計算手法について学んでいます。後半の機械学習のパートでは、強化学習と深層学習の基礎を1年ずつ学んでいます。ゼミの学習目標は、強化学習や深層学習に関して、理論の初歩的な部分を理解すること、および基本的なアルゴリズムを自力で実装できるようになることです。ファイナンス、特に証券投資論の分野に重きを置いて講義します。株式、債券などを含む様々な金融資産の仕組み、どのように投資を行うべきか(最適資産配分)、その結果、各金融資産はどのように価格付けされるか・されるべきかを、学術・実務双方の側面から学びます。ゼミでは、証券投資論に密接に関連する、行動ファイナンス、そして、実証ファイナンスの手法について学びます。テキストを論読し、様々なケースに関して、調査・議論していただきます。また、株式データ・財務データを使った検証を通して、人間の心理がいかに投資行動・価格形成に影響を与えるのか理解を深めていただきます。[講義・ゼミ紹介]本ゼミでは、経済・経営データを用いながら分析を行っています。例えば、七隈線の価値がどれくらいあるのかを、七隈線の建設によりどれだけ便利になったかデータ(街の中心部までの移動時間がどれくらい短縮されたかなど)で測定し、土地の価格データなどと組み合わせて分析しています。また、過去の株価データから将来の株価を予想することができるのかどうかを、世界の主要な株価データに基づき分析しています。他には、POSデータを使用して野菜ジュース市場における各会社のマーケットシェア(各会社の商品が占める割合)を予測することや、緑茶の各商品を個人がどのようにグループ分けしているか(A社のお茶とB社のお茶は似ているが、C社のお茶は違うなど)のアンケート調査を行っています。テーマ自体はみなさんが自由に決めて、分析に必要な道具をゼミで修得しながら活発な議論を行い、最終的には卒業論文としてまとめることを目指しています。分析には無料の分析ソフトRを利用しています。さぁ、一緒にデータ分析をしてみませんか?[講義・ゼミ紹介][講義・ゼミ紹介]消費税増税、社会保障制度の改革、財政赤字の拡大など、財政に関する様々な問題がニュースなどで取り上げられていますが、実は財政の問題を間違って理解している人が多くいます。3、4年生用の専門科目では、こうした財政に関連する問題を学習する「財政」などを担当します。政府の役割や財政赤字、社会保障、税制などを、現実や制度、理論の面から総合的に学習します。また、学部のゼミである「経済工学演習」では「財政と地方財政」をテーマとし、理論と実証における経済学の分析ツールを用いて、国の財政や地方財政、税制に関する問題を分析・議論します。テキストの輪読や研究報告、卒業論文報告などを行うほか、懇親会やゼミ合宿を通じて勉強以外でも交流を深めていきます。最終的には、財政や地方財政の問題を経済学的に議論できるようになってもらいたいと考えています。[講義・ゼミ紹介][講義・ゼミ紹介]私のゼミでは公的年金、医療・介護、家族政策、生活保護といった政府の社会保障政策や高等教育などの教育政策について、私やゼミ生が持ち寄った文献をもとに学習しています。少子高齢化が進行し、社会保障や教育にかかる費用が上昇するなかで、国民の多くが現行の諸制度に対して不安を抱くようになっています。2010年代には生活保護を受ける人が200万人を突破し、現在、GDP第三位の経済力を有する日本にも貧困の問題が広がっています。人々が安心して暮らせる社会を考えるうえで、日本や諸外国の社会保障制度、あるいは教育制度の様々な課題について学ぶことは、とても有用です。ぜひ、我々と一緒に学んでみませんか。ゼミでは、その他に今井耕介『社会科学のためのデータ分析入門』(岩波書店)、ハイルブローナー『入門経済思想史』(ちくま学芸文庫)などの書籍を通じて、計量分析の基礎や代表的な経済学説について学ぶ機会を設けています。瀧本 太郎村尾 徹士宮﨑 毅三輪 宏太郎浦川 邦夫
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