九州大学 経済学部 CAMPUS GUIDE 2024
23/32

21九州大学経済学部出身のたくさんの先輩たちが、・・の世界で活躍されています。大学での学び、生活、交友関係などが、現在の人生や仕事にどのように繋がっているのかを中心に、8名の先輩に語ってもらいました。就職先(株)ベネッセコーポレーション経済学部を志す皆さんの大学生活がより実りあるものになるように私の経験をお話ししたいと思います。まず3年生からは国際金融論を扱う岩田先生のゼミに所属しました。日本という枠組みを超え、世界を視野に幅広い知見を身に着けたいという願望が私の中にあったのです。ゼミでは国際金融論の基礎を学びつつ、ゼミ論文の執筆にあたっては仮想通貨について研究しました。皆さんからすると、論文と聞くととても難しそうにみえるかもしれませんが、同じゼミ生たちと切磋琢磨し、議論を重ねて自身の主張を形にしていくプロセスを経験することは大きな財産となります。九大には優秀な仲間や先輩がたくさんいるのでぜひ周りから貪欲に多くのことを吸収し、そして発信してください。今このページを読んで下さっている皆様は、「九州大学や経済学部では何が出来るのだろう」という期待と不安があるのではないでしょうか。もちろん、唯一の答えがあるわけではありません。本人次第で何でも出来るからです。皆さんの大学生活が実りあるものになるためにも、私の学びと経験を少しばかりお話ししたいと思います。私が大学生活で学んだことは、「自分の興味関心事にチャレンジしてみることの大切さ」です。2つの経験をお話しします。1つ目は、ゼミです。ゼミとは、自分の興味のある分野の先生のもと、各々が決めた研究を協力して行う少人数クラスです。私は情報経済学のゼミで、大好きなeスポーツを題材として研究しました。キャンパス内の充実した また、経済学部には学生がグローバルに多様な経験を積むことができるように多くのプログラムが提供されています。私の場合、教育の質向上プログラム(EEP)に参加し、潮𥔎先生のご指導の下、混乱するEU情勢の中でECBをはじめとするヨーロッパの金融機関、企業の動きを実際に目の当たりにすることができました。さらに、中国人民大学のサマースクールに参加し、北京において世界各国から集まった講師、学生たちと共に学び、議論する機会を得ました。どちらのプログラムにおいても私の国際感覚を養うことにつながり、グローバルな人脈を得る貴重な機会となりました。経済学部での4年間は私にとって新たな挑戦の連続でした。私にとって幸運であったのは挑戦する勇気さえあればその機会を大学が、先生方が、あるいは友達が提供してくれる環境にあったことです。皆さんの中には講義を受ける中で意味を見いだせないと感じることもこれからあるかもしれません。しかし、すぐに何かの役に立つような実学を身に着けるだけでは日々変化する社会に対応することはできず、一見自分と無関係の内容であるような講義が意外な所で生きてきたりします。幅広く様々な講義を受け、深い教養を持ち、多くの人と交流すること、挑戦する心を大切にしてください。それができるのがここ、経済学部なのです。図書館や施設を利用しながら、先生や先輩方、優秀な仲間にアドバイスを頂き完成したゼミ論は、情報通信総合研究所のディスカッション・ペーパーにも掲載することができました。先行研究の少ない研究テーマでしたが、研究室の皆さんとブレーン・ストーミングを重ね、分析手法を学んだり、文献を集めたりと、アクティブな学びを実践することが出来ました。2つ目は長期インターンです。経済について、「実社会で色んなことを学べそう! チャレンジしたい!」と思い、いくつかの企業で取り組みました。決して就活のために取り組んだわけではありませんが、特に映像やデザインについて学んだことで、様々なプレゼンの機会に活かすことができました。インターンで体験した締切の厳しさや念入りな調査などは、学生生活においても提出期限を守ることや、卒業研究の調査でとても役立ちました。こうした学生時代の経験から、私が皆さんに伝えたいことは、「自らの興味関心に是非チャレンジして欲しい」ということです。九大にはその環境があります。皆さんも、大学で学びたいことやチャレンジしたいことを見つけ、のびのびと、かつキビキビと過ごして頂きたいと思います。安藤 ななみ ANDO Nanami九州大学 経済学部 卒業(2018年3月)就職先大和証券株式会社中島 蓮 NAKASHIMA Ren九州大学 経済学部 卒業(2022年3月)卒業生・修了生からのメッセージ

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る