九州大学 2024年度 理学部案内
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11地球惑星科学科では、我々を取り巻く環境について、様々な時空間尺度で理解を深めていくことができると思います。好奇心・探求心に従い、利用可能な手段を総動員して得られた知見は、時に社会に還元されることもあり、研究の現場には挑戦しがいのある課題が溢れています。皆さんと興奮に満ちた時間を共有できれば幸いです。理学部では、世界の誰も知らない自然界の仕組みなどの真理を探求し、人類の新しい“知”を生み出すことを念頭に置いて研究しています。それは、すぐさま何かに直接役立つものでは無いかもしれませんが、限りなく可能性の広がる礎となるものです。好奇心に基づいて知について学び究めたいと思う皆さんの入学をお待ちしています。【数学科】小林 真一 教授情報化社会の発達により数学に対するニーズは高まっています。私の専門は整数論ですが、暗号理論への応用が見つかり社会の役に立っています。しかし元々そのような応用を意図していたわけではなく、 今も昔も美しいものへの憧れこそが研究の原動力です。実際よい研究者ほど感受性が豊かです。大学で多くのことを経験する中で一緒に感受性を育てていきましょう。【生物学科】新垣 誠司 准教授私たちの周りの自然界には、未知のことがたくさんあります。また、既知と考えられている現象もスケールや角度、見方を変えると新たな疑問が湧いてくるかもしれません。観察を通して皆さんが感じとったナゼ?こそ、科学の原動力です。まだ誰も答えを知らない謎に挑戦し、解き明かしていく、知的探求のワクワクを一緒に楽しんでみませんか。【地球惑星科学科】江本 賢太郎 准教授地球が我々に教えてくれるデータはいつも非常に複雑です。しかし、複雑で難しいからこそ、観測データを理論モデルやシミュレーションで説明し、地球に対する理解を少し進めることができた時には、大きな喜びも得られます。実際に地球に向き合い、その複雑さや、壮大なスケールを感じながら研究を行えることが地球科学の魅力だと思います。【数学科】後藤 ゆきみ 助教自然科学との密接な繋がりが数学の魅力の一つです。科学の発展は数学の進歩と共にありました。そこではニュートンやアインシュタインといった時代の天才の活躍だけでなく、彼らの絢爛豪華な活躍に隠れた科学者や実用家たちの仕事も重要でした。どうか自分に合ったやりかたで数学に関わってください。それがなにより価値ある仕事になります。【数学科】笹平 裕史 准教授数学、物理、化学、生物など、別々に勉強していると思いますが、実際には科学の全ての分野は互いにつながっています。特に数学は他の科学の基礎づけや応用を広範囲に与えています。また、現代数学では、高校数学からは想像ができないほど深く研究が行われています。九大の数学科は純粋数学から応用数学まで研究者が揃っていて、数学の幅広さと深さを知ることができる場所だと思います。【生物学科】門田 慧奈 助教わたしたちも含め、生物の反応・行動には、あやふやなように見えてもきちんと法則があります。生命現象とそれを引き起こす原因を知ることで、今までと違った角度から世の中を見ることができるようになるかもしれません。みなさんも、生命科学の視点から世界を覗いてみませんか。大学でお会いできるのを楽しみにしております。【地球惑星科学科】野口 峻佑 助教【生物学科】松尾 直毅 教授

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