九州大学 2024年度 理学部案内
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実験・実習・演習プログラミングに関する演習の様子。粒子加速器を動かし、特色ある学生実験を開講してい九大物理では、国内でも数えるほどの大学のみ有するます(3年次)。行事紹介Newton祭&Turing祭13【基礎粒子系物理学】素粒子物理物質の基本的な構成単位及び相互作用の性質を解明するため、場の量子論や素粒子現象論等の理論的研究と最先端加速器を用いた実験的研究を行っています。原子核物理陽子と中性子から構成される原子核の構造と反応の研究と、クォークとグルーオンを取り扱うハドロンの研究を行っています。宇宙物理宇宙物理学は宇宙の成り立ちの根源を問う学問です。宇宙の始まりと進化、ブラックホールの活動性の起源といった宇宙の研究を通して物理の基本原理の検証まで目指しています。数理情報講座科学技術分野に現れる種々の現象を情報学の視点から捉え、その数理モデルを構築し解析を行うことにより、様々な情報処理の問題の解決を図る研究を行っています。知能科学講座人間の知性や行動を科学的に追究すると共に、人間の知的活動を支援するための情報科学の基礎技術を確立し、その応用展開を図る研究を行っています。計算科学講座シミュレーション分野を横断する計算科学の基礎として、モデリング、並列アルゴリズム、高精度計算の基礎技術を確立し、各応用分野における応用展開を図る研究を行っています。【物理学コース】物理学コースでは、理論と実験の両方の実習を行っています。3年後期の物理学ゼミナールでは、専門書や原著論文の輪講を通じて、論理思考とそのための数学的テクニックを鍛えます。3年生の物理学総合実験では、基礎的な実験技術の習得から始め、実験目標の設定、試料の作成、装置の改良、測定結果の解析と考察、結果の発表会に至るまでの全プロセスを総合的に習得します。【物性物理学】物性基礎論分子が多数集まった物質を、物理の基本法則から理解することを目指します。多粒子系では、水が氷になるように、性質が突然変わる相転移現象が起こります。量子物性低温・強磁場・高圧下で誘引される新奇量子現象、及び表面・界面で顕在化する量子現象の観測、新物質・構造の探索、ナノ構造を駆使した量子状態操作等の実験的研究を行っています。複雑物性コロイド・高分子から生命現象まで、柔らかな物質群の示す多彩な現象を現代物理学的観点から研究しています。【情報理学コース】情報理学コースでは、講義内容の理解を深めるための演習が充実しています。2年次に開講されるほとんどの科目に演習科目が設置されており、様々な命題の証明やプログラミングに関する演習課題に取り組むことによって、理論的な解析力と実践的なプログラミング力を同時に身につけます。3年前期にはより専門的なアルゴリズムの理論と実際について学びます。3年後期の情報科学講究では、少人数のクラスで英文論文の輪講を行い、読解力やプレゼンテーション能力などを培い、卒業研究に備えます。▲毎年12月上~中旬、翌年に研究室配属を控えた3年生が企画する、物理学科あげてのイベントです。研究室訪問や運動会、懇談会などが行われ、学年を越えた学生・院生との交流や講義以外での教員とのコミュニケーションの中から、将来の進路を決める判断材料がみつかることでしょう。▲毎年11月~12月にTuring祭が開催されます。名前は、コンピュータの理論的なモデルを提唱したアラン・チューリングに由来します。4年生が中心となって準備し、主にこれから研究室を選ぶ3年生を対象にした研究室紹介や、情報理学全体の親睦を深めるための懇親会などが企画されます。また、懇親会では普段見られないような先生や先輩の素顔が見られるかもしれません。物理学科で行われている研究物理学コース情報理学コース

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