九州大学 2024年度 理学部案内
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21実験・実習分子生物学実験行動神経科学主に遺伝子改変マウスを用いて、動物の記憶・学習や情動などを司る高次脳機能の仕組みを理解するための基礎研究を行っています。染色体機能学細胞の遺伝をつかさどる染色体上のDNA、タンパク質などの分子の働きについて、分子生物学、生化学の手法を使って研究を行っています。動物発生学動物の生殖細胞がどのようにして体の中で守られているのか、生殖細胞の本質とは何かといった問題について、鳥類胚をモデル系に用いて研究しています。植物生理学植物の特徴的な機能や環境適応のメカニズムに関して、遺伝子工学的な手法を積極的に取り入れて研究を行っています。生態科学動・植物の繁殖戦略や社会性の進化、動植物や微生物の共進化などについて研究しています。また、野生生物の保全と管理の研究にも取り組んでいます。環境微生物生態学環境中の微生物資源やゲノム情報を基に、自然界の生態系を駆動する微生物機能の解明に取り組んでいます。とくに、有害重金属の微生物代謝や、環境撹乱が微生物生態系へ及ぼず影響の評価、野生動物の共生細菌群集の研究を行っています。分子遺伝学行動、神経機能などの高次生命現象の分子機構について、線虫をモデルとした分子遺伝学やイメージング技術を用いて研究しています。2年次からの約1年間、基礎生物物理学実験・基礎遺伝学実験・数理生物学演習・応用分子生物学実験・応用生物化学実験・生態学実験・応用細胞機能学実験・臨海実験・野外実験演習の9つの学生実習・演習があります。それぞれ、約2週間の実験・演習で、卒業研究に必要な実験技術や解析手法を学びます。夏には霧島のえびの高原で、植物、ほ乳類、鳥、昆虫などの野外生物を対象にした野外実習を行います。また春休みと夏休みの2回、天草臨海実験所で、海洋生物の分類・発生・生態調査などの臨海実習を行います。臨海実習生体高分子学節足動物の自然免疫の分子機構に関わるタンパク質や酸素、およびそれらと相互作用する生体高分子(タンパク質・脂質・糖鎖)について、生化学的、分子生物学的、細胞生物学的な方法を用いて研究しています。代謝生理学生体膜の構築原理の解明、細胞接着に関する細胞生物学を研究しています。数理生物学数理モデルやコンピュータシミュレーションを用いた生物学の研究を行っています。進化遺伝学突然変異が種内の多様性を形成し、進化的タイムスケールでは種間の相違を生み出します。そのメカニズムを探究し、生物の歴史を解き明かします。植物多様性ゲノム学多様な進化を遂げている被子植物の系統群を代表するモデル植物(アサガオ、イネ、シロイヌナズナ)を用いて、植物の環境適応機構や植物の形態形成機構の統合的理解を目指し研究を行っています。細胞機能学細胞内小器官の形成と機能の制御機構、初期発生過程における細胞周期制御、数理モデルを用いた生命科学の諸現象の解析、昆虫における運動制御の神経機構などの研究を行っています。海洋生物学海洋および陸水(河川・湖沼)を対象として、生物の多様性と生物郡集の構造・機能についての研究を行っています。野外実験演習生物学科で行われている研究

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