九州大学 医学部 医学科紹介 2023
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− 13 −〜生活〜慶尚大学のある晋州は自然豊かで、美味しいご飯屋さんも多く住みやすい街でした。大きな川が流れており、ランニングしたり、小説を読みに行ったりしていました。学生の皆さんや先生方も頻繁にご飯に連れていってくださり、韓国の食文化について紹介してくれました。精神科の実習中に誕生日を迎えたのですが、サプライズで祝って頂き、大変嬉しかったです。また、バスなどで毎週末旅行に行きました。4回あった週末では順天・麗水(1泊2日)/全州・ソウル(3泊4日)/慶州(1泊2日)/釜山に行きました。学生の皆さんや医師の先生方に聞きながら旅行先を選びました。最終週に1日祝日があったため、同じ実習班の友達が、彼の友達を集めて晋州オリジナルツアーを敢行してくれました。全州やソウルでは外国人用ゲストハウスに泊まり、少しだけ上達した英語で、ダンスミュージックについてなど、様々な国の旅行者と会話できたのが楽しかったです。これからワーキングホリデーでオーストラリアに行く同い年の日本の方との出会いも素晴らしく、考え方が似ていたこともあり、帰国後すぐに再会したりしました。〜留学を終えて〜同じ時間であったり、空間であったり、思想であったりを他者とわかちあう素晴らしさを何度も実感できた留学でした。帰国してからも、海外から来日した方とも積極的に交流するようになりましたし、将来的にもっと海外の人とも共有できるようなものを作っていきたいと思うようになりました。私はもともと海外旅行が好きで、これまでいくつか他の国に行ったことはありましたが、同じ場所にしばらく住むという経験は、それらとは全く違った感傷を僕に与えてくれました。後輩たちにも行くことができるなら、是非行ってみてほしいなと思います。もし何か聞きたいことなどありましたらFacebookなどでご連絡ください。 5月15日から6月9日の4週間、釜山にある仁済大学海雲台白病院で臨床実習をさせていただきました。〜実習について〜私は前半2週間を消化器内科、後半2週間を腎臓内科で実習をさせていただきました。消化器内科の実習では、内視鏡検査、エコーの見学をさせていただきました。先生がすべて英語で説明してくださり、とても勉強になりました。仁済大学の学生も消化器内科を回っていましたが、学生指導される先生が毎日違うということもあって、たまに内視鏡室での見学が一緒になるというくらいで、一緒に実習ができるという感じではありませんでした。ですが、何度か食事に連れて行ってくださったり、遊びに連れていただいたりととても親切にしてくださいました。腎臓内科での実習内容は、主に回診、外来、カンファ、講義でした。当然、回診、外来、カンファは韓国語で行われており、何を話されているのか分かりませんでしたが、その都度英語で先生が解説してくださり、とても助かりました。講義では韓国における透析の歴史や日本との医療の違いを教えていただきました。〜学生、先生方との交流〜私は英語を話したことがほとんどなく、ましてや海外に行ったことがなかったのでコミュニケーションに不安を感じていましたが、それは杞憂でした。仁済大学の先生方や学生は日本に興味を持っている方が多く、飲み会などでも話題が尽きることはありませんでした。仁済大学の医学生は、日本の比ではないくらい実習をしており、それはとても刺激になりました。夜の10時、11時まで残って課題をこなしている学生も中にはいました。また学生の英語力の高さには驚かされました。学生は医学用語を英語で学んでいるため、英語に対する抵抗力が少なく、スムーズに英語を話していました。日本の学生と比べ英語に触れる時間に明らかに差があることを感じました。最後に初めての留学経験であり、大変有意義な4週間となりました。今回の韓国クリニカルクラークシップに参加する機会を頂けたこと、関わってくださった皆様に感謝申し上げます。仁済大学での実習 医学科6年 西沢 晃一郎

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