九州大学 歯学部 2023
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9充実した自分らしい6年間を歯学部での充実した6年間KYUSHU UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTISTRY 2023歯学部6年生(2022年度) 猪股誠一郎 (私立武蔵高等学校卒) はじめまして、九州大学歯学部歯学科6年生の猪股誠一郎と申します。このパンフレットを読んでいらっしゃるという事は自分の進路に思いを馳せていることだと思います。また、コロナ禍で制限された高校生活を余儀なくされ、大学でこそ自由に自分らしく過ごしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな皆さんが学生生活を少しでも具体的に思い描ける手助けとなる様に九州大学歯学部の6年間での生活を具体的に話したいと思います。 まず1年生では、伊都キャンパスで数学や物理、英語といった授業をはじめ、心理学や芸術など大学ならではの様々な分野の授業を受けます。歯学部だけでなく他学部の学生とも合同で授業を受けるので歯学部以外の友人や留学生との交流を持つことができ、高校までとは全く違う環境で過ごせることにワクワクすると思います。 2年生からはいよいよ病院キャンパスで本格的に歯科に関係する授業が始まります。まずは解剖学や生理学といった体の構造・機能、病気の原因について学び、3、4年生になると歯周病学や口腔外科学といった虫歯や歯周病、口や顎の病気のしくみと治療法について学んでいくことになります。始めて学ぶ事ばかりで分からない事も多く不安に感じる事もあるかもしれませんが、友人と助け合いテストを乗り越えていくことで一生涯の友人を作ることが出来ますし、先生方をはじめ事務の方々も学生の為により良い環境を提供しようと試行錯誤してくださっており、成績が振るわない時も見捨てるのではなく助けようとしてくださる様子を見てきましたので安心して勉強に励むことが出来ると思います。 5年生からは実際に病院で患者さんを相手にした実習が始まります。臨床の現場で勉強する事で今まで学んだ知識が深まりますし、座学とは違った視点で自分の将来について考えることが出来ます。僕はこの臨床実習での日々出来る事や知識が少しずつ増えていった経験が本当に楽しく、特に歯学部に入って良かったと感じた期間でした。 6年生になると国家試験に合格する為に勉強する1年になります。大変な期間ですがこの関門を突破することで晴れて歯科医師としてのスタート地点に立つ事が出来ます。 歯学部は確かに勉強する事が多いですが勉強だけの6年間ではありません。アルバイトや飲み会、趣味など楽しむ時間は十分にありますし、総合大学ならではの利点を活かして留学に行く人や学部生の内から研究に臨む人、九州大学内だけでなく他大学の人と交流し学生団体を立ち上げる人もいます。過ごし方は人それぞれです。是非自分らしい大学生活を過ごし充実した6年間にしてくださいね。歯学部6年生(2023年度) 土橋朋永 (ノートルダム清心高等学校卒) 口の健康は心と体の原点であり、毎日のオーラルケアが健康な心身を維持するために重要な役割を担っているといえます。私は、より多くの人に、口の健康と心身の健康が密接につながっているということに気づいてもらえるような治療を行う歯科医師になりたいと思い、九州大学歯学部に入学しました。 歯が健康で食べ物をしっかりと「噛んで」、「飲み込む」ということは、食べる楽しみを維持することであり、生きる活力となっています。そして、それは人生の楽しみの中でも特に大きな割合を占めています。私は、歯科医師として、消化器・呼吸器の共通の入り口であり、多くの機能を担う「口腔」に専念して取り組み、口腔内の健康を守ることで、人々の健康と命を守っていきたいと思っています。そのために、高学年では、歯科分野だけではなく医学分野も学びつつ、幼児期から老年期までの幅広い年齢層で起こりうる問題に目を向けながら学んでいます。 私は現在5年生で、秋から九州大学病院で治療実習が始まりました。実際に患者さんの診察に参加することで、今まで座学で習った知識を総合的に生かしながら日々学びを深めて行っています。写真は新型コロナウイルスの影響で授業中に相互実習はなくなってしまったのですが、診療後などに学生同士で互いに練習している様子です。マネキン実習で習得したと思っていた技術も相互実習で実践してみると思うようにいかないなど、専門的な技術に対しての気づきもありますが、説明や声掛け、一つひ忙しい(充実した)臨床実習の合間でホッと一息KYUSHUUNIVERSITYSCHOOL OFDENTISTRY2023学生からのメッセージ学生からのメッセージ学生からのメッセージ学生からのメッセージ病院キャンパス時代̶学業編

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