将来も見据えて楽しい学生生活をとつの細かな心配りなど、患者さん側に立って初めて見えてくることも多くありました。 歯学部は他の学部より少人数で、6年間、毎日一緒に授業を受け、休日も一緒に遊びに行くように全体の仲も良い学部です。歯学部での勉強は試験も多く、図書館に籠る日も多くあり大変ですが、勉強も遊びも全力で、人生を豊かにしてくれる友人たちと出会えたことはかけがえのない宝物です。 私は、歯学部の勉強の傍ら、教育学部の研究室と健康に関するプロジェクトを動かしたり、医学部生たちとチームで地域医療について研究し、海外まで現地調査に行ったりしていました。このように、大学では自分の考え方や興味次第では色々なことが行えます。自分の得意なことや、興味を伸ばしつつ、楽しみながら勉強を進めてください。皆さんの努力が実を結び、ともに九州大学歯学部で学べる日を楽しみにしています。口腔内スキャナーで歯型を採っているところ九州大学歯学研究院 顎顔面外科学分野 大学院2年生(2023年度) 藤本龍史 (愛光高等学校[愛媛県]卒) 九州大学歯学部に興味を持たれた皆様、初めまして。大学院1年生の藤本と申します。まだまだ先の話かも知れませんが、歯学部卒業後の進路について少しお話しできればと思います。 よくある進路についてお話しします。歯学部に入学すると、6年間の学部教育が皆さんを待ち受けます。6年間の数えきれ・・・なくはないですが、数多くのテストに勝利し、無事歯科医師国家試験をパスされますと、歯科医師免許を得ることができます。 残念ながら、免許を取ってもすぐに歯医者さんとして自由に羽ばたくことはできません。1年間(研修する施設によっては2年間)の楽しい研修生活を修了されますと、いよいよ歯医者さんとして羽ばたく時がやってきます。 このタイミングで、多くの人の進路が別れてきます。大きく4つあります。①大学院に進学する②大学病院で勤務する③開業医で勤務する④歯医者以外の道へ(公務員など) 私は①の道を選びました。親知らずを抜いたり、口のがんを切除したり、噛み合わせを良くするために顎の骨を切って顎の位置を動かす手術をする口腔外科という分野に所属して、1年目は口腔外科の診療に従事しました。2年目以降は、口腔病理学教室に移動し、がんの研究をしようと計画しています。 実は私は、学部学生時代から、口腔病理学分野の清島保教授、藤井慎介講師の下で研究をかじっていました。先生方のご指導のおかげで、何度か学会発表する機会を得て、何度か賞をいただくこともできました。当時は、研究ってどうやってやるのか興味があり、ただ楽しそうだなという理由で研究室に出入りしていましたが、最近は、特に将来大学院に進学しようと考えている方は、学部学生の時から動き出しておくと大学院に進学した際に、研究を始めやすいなど様々なメリットがあると感じる様になりました。実際大学院生になってからは、日本学術振興会特別研究員(DC1)、NSKナカニシ奨学生、次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用されるという結果にも繋がりました。 主に研究の話になってしまいましたが、学部学生時代の頑張りは、どの道を選択するにしても、その後の人生にプラスになります。また、歯学部に限らず九州大学の先生方は熱意ある学生さんが大好きで、積極的に応援してくれます。紙面の都合で書ききれませんが、実際、私も他学部の先生方にはとてもお世話になりました。 九州大学歯学部に入学された際には、総合大学である環境を活かし歯科に限らず存分に学び、遊び、楽しんで学生生活を謳歌し歯科医師となった時の糧にしていただきたいと思います。皆様のご入学をお待ちしております。口腔内の診察をしているところ2023 KYUSHU UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTISTRY10学生からのメッセージ学生からのメッセージ
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