九州大学 歯学部 2023
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21歯学研究院 歯科先端医療評価・開発学講座 准教授 熱田 生 (長崎県立長崎北陽台高等学校卒)KYUSHU UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTISTRY 2023 口腔医療連携学分野では、口腔機能→全身の健康→患者の人生の幸福→地域福祉まで診る歯科口腔医療について追求し、包括的な医療サービスを行うため多職種連携チーム医療に関する臨床、教育、研究に取り組みます。 本邦は諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行しており、国民の医療や介護の需要がますます増加することが見込まれます。さらに、近年では日本各地で災害が多発しており、各地域で災害に強い地域作りが重要になっています。 この様な状況の中、人間の尊厳の保持と安全・安心の自立生活の支援の目的の元、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう、口腔医療連携学分野は地域包括ケアシステムの中で活躍する研究者、口腔医療人を育成します。特に災害時にはスムーズに多職種と連携し、被災地域の復興に寄与できる災害歯科医療人を育成し、また、災害時の身元確認にも貢献できるよう、医学研究院法医学分野と連携し、法歯学分野の教育、研究にも取り組みます。 患者さんが歯科治療に求めるものは、「痛くない」「噛める」「きれい」「はずれない」「壊れない」はもちろんのこと、近年ではさらに「より美しくなりたい」「より美味しく食べたい」そしてその状態を「より長く続かせたい」とそのハードルは確実に上がっています。 本講座では、すでに販売されている歯科材料や広まっている医療技術を改めて客観的に評価、改善し、さらに患者さんだけでなく術者のニーズに応える歯科製品を、企業と連携しつつ開発し、医療現場へ提供することを目指しています。 講座開設から4年が経ちました。現在もジーシー株式会社などの企業や他大学などと連携し、より良い製品と新しい検査方法の開発のため日々研究を進めております。KYUSHUUNIVERSITYSCHOOL OFDENTISTRY2023『ゆりかごから墓場まで』地域住民が安全・安心に暮らせる地域医療を支える口腔医療人の育成を目指します歯学研究院 口腔医療連携学分野、高齢者歯科学・全身管理歯科学分野 講師 山添淳一 (兵庫県立星陵高等学校卒)『安心して医療が受けられる歯科材料の開発を目指して』患者と企業と歯科医療をつなぐ存在に…講座紹介

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