九州大学 歯学部 2023
23/28

Greetings future Kyushu University students!!(将来の九州大学の学生の皆さんへ) 私はNaati Fakatavaと申します。太平洋に浮かぶ小さな島国TONGA、またの名をフレンドリーアイランドの出身です。私は2019年から2023年まで歯学研究院総合診療歯科学分野の博士課程で研究をしました。 私は、南太平洋医師会のメンバーとしてトンガを訪れた日本の歯科医師と仕事をする機会があり、彼らと親密な関係を築いたことで、日本でさらに研究を進めることに興味を持つようになりました。福岡に住む仲間から福岡を勧められ、福岡・九州大学について調べたところ、大学のウェブサイトで様々なプログラムが提供されていること、そして実際に福岡は美しく、人々がとても親切であることから、九州大学を志望しました。 私の研究テーマは、歯周組織を維持するための重要な組織である歯根膜で発現する遺伝子であるACTA2に焦点を当て、その機能を調べることでした。研究の結果、ACTA2がSmad2/3経路を介してコラーゲン産生や歯周病に関連する遺伝子の発現に関与していることを見いだしました。この結果は、ACTA2が歯根膜で重要な役割を果たしており、今後、歯根膜の維持や再生などへの関与についてさらに研究が必要であることを示唆しています。私は、今までやったことのない細胞培養など、多くの実験を行いました。細胞を培養し、様々な条件下で細胞の挙動を研究することは大変でしたが、歯周病研究の分野でとても有意義な成果を得ることができました。これはまさに、私が九州大学で培い、学んだ最高の経験と成果です。受験生にとっては少し先の話にはなるかも知れませんが、私は、将来の研究を成し遂げ、発展させるための大学として九州大学を強く推薦します。 九州大学での4年間は、修学プログラムそのものだけでなく、一緒に働く機会を得た仲間から様々な面で影響を受けました。研究室での仕事、新しい環境、文化に適応することは、私にとっては挑戦でしたが、指導教員からの熱心な指導や同僚からのサポート、そして和田教授からの的確な助言・指導により、私が直面した多くの困難を克服することができました。九州大学で過ごした博士課程の4年間は、私に忍耐力、計画性、そして人と良い関係を築くことを教えてくれました。賢者が「人は孤立して生きるものではない」と言うように、同僚や他の分野の先生方と常に協力し合うことで、私は努力の重要性と人との関係を築くことの大切さを経験し、それで居心地がよくなり、充実した大学院生活を過ごす励みになりました。満開の桜の下で博士号を取得し和田教授と一緒に御手洗助教と民族衣装で指導教員の和田教授、御手洗助教と一緒に口腔総合診療科医局員との集合写真2023 KYUSHU UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTISTRY22 帰国後は、九州大学で学んだことを職場の同僚と共有し、励まし合い、より良い歯科医療体制を構築していきたいと考えています。このように、私は九州大学で貴重な経験をしましたので、学生の皆さんには九州大学で学ぶことをお勧めします。KYUSHUUNIVERSITYSCHOOL OFDENTISTRY2023留学生からのメッセージ留学生からのメッセージ国際交流国際交流

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る