*コンポジットレジン充填:むし歯で悪くなった歯の一部を削って歯の色をしたプラスチックの詰めものをする治療を指します。全国レベルで活躍している、まさに神業のような技術を持つ同窓生による実習だけでなく、技術を競うコンテストも実施しています。「臨床医のための症例検討セミナー」(口腔外科治療編)の講師 九州大学歯学部では、「口腔から全身の健康に貢献する」の理念のもとに優秀な歯科医師の育成に力を注いでいますが、まさに社会はそのような歯科医師を求めています。痛みや悩みをかかえて病院を訪れた患者さんから、治療の終わりには満面の笑みで「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただいた時の充実感や満足感はそれまでの苦労を忘れさせてくれます。歯科医はとてもやりがいのある職業です。ぜひ、九州大学歯学部に進路を定めて頑張ってください。入学オリエンテーションでお会いできることを楽しみにしています。 九州大学歯学部は、2023年に創立56年となりました。卒業生は2600名を超え、国内はもとより海外でも多くの同窓生が歯科医学の発展のため、また歯と口の機能回復や健康維持のため研究や診療に励んでいます。全国の大学で教授として、あるいは地域の歯科医師会やスタディグループでリーダーとして活躍されている先輩も多数います。 歯学部の卒業生はほぼ全員が歯科医師となるわけですから、世代を越えて同窓生のつながりをとても大事にしています。同窓会は1982年に創設され、昨年設立40周年を迎えました。同窓生同志の親睦・学術の研鑽・大学の発展を後援することを目的に活動していますが、学生会員制度もあって大学と連携を取りながら学術活動、卒業生との交流事業、将来像の紹介など多方面から歯学部生をサポートしています。2022年度春季学術講演会の講師、座長、スタッフ一同「小児歯科実習セミナー」の講師・インストラクター九州大学歯学部同窓会副会長 白重豊英 (福岡県立筑紫丘高等学校卒) 歯学部同窓会では、毎年4月の第4週日曜日に春季学術講演会を200〜300名の来場者を集め学術講演会を行っています。また、5月、7月、9月、11月の第4水曜日の19時半より2時間、症例検討セミナーを行い、診療に関する情報交換を行っています。さらに、診療技能のさらなる向上を図るため、コンポジットレジン充填*セミナー(前歯編、臼歯編)、口腔外科セミナー(基礎編、臨床編)、小児歯科実習セミナーなどの実習付きセミナーを実施しています。春季学術講演会および症例検討セミナーは、新型コロナのため会場とWebのハイブリッド形式で行っています。当日の講演を編集して後日オンデマンド配信をして何度も視聴できるようにしています。このハイブリッド形式の講演により、遠方の先生方や、当日所用のため受講できない先生方も受講できるようになり、受講生が増える結果となりました。同窓会の色々な分野にたけた先生方の尽力で、他大学の同窓会よりも早い時期にWebを使ったセミナーを行うことができました。これも九大歯学部同窓会の強みです。令和5年度の春季学術講演会、症例検討セミナーもハイブリッド形式で行うため、今年度も九大歯学部同窓生を中心に、日本全国から多数の参加が見込まれます。なお、学生はほとんどの企画に無料で参加できるようにしているため、熱心な学生さんも将来を見据えて積極的に参加していますので入学後は積極的に参加してください。九州大学歯学部同窓会 会長 久保秀郎 (福岡県立修猷館高等学校卒)「臨床医のための症例検討セミナー」(補綴治療編)の講師2023 KYUSHU UNIVERSITY, SCHOOL OF DENTISTRY26KYUSHUUNIVERSITYSCHOOL OFDENTISTRY2023コロナ禍における歯学部同窓会活動について九州大学歯学部同窓会受験生の皆さんへ同窓会
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