薬学府・薬学部の教育・研究体制教育・研究組織学部教育学部教育学府(大学院)教育学府(大学院)教育物理系薬学 「創薬科学科」では、学部教育課程4年の3年間で創薬研究に必要な化学系薬学、物理系薬学、生物系薬学、環境系薬学および臨床系薬学を学びます。また、これら幅広い専門教育科目を実際に学びながら将来の進むべき専門を決定することが出来ます。3年次後期からは、研究室に所属して、薬学研究院の教員による指導の下で、最先端研究(卒業研究)に取り組み専門性の高い創薬研究者としての第一歩を踏み出し 「臨床薬学科」では、学部教育課程6年の前期(3年)において基礎薬学系科目群を中心に学習したのち、後期3年からは医療薬学系の科目を中心とした薬剤師の職能教育に必要な実践薬学系科目群を履修します。4年次の後期に行われる共用試験に合格した学生を対象に、5年次に5ヶ月にわたる病院・薬局での業務参加形式の実務実習を行い、医療現場で通用する薬剤師としての職能的実践能力を修得します。 九州大学は、教育・研究に関する拠点大学・大学院大学として位置づけられています。そのため、重点化大学院としての九州大学の使命は、先端的研究とそれに従事できる人材養成を通して社会に貢献することです。大学院薬学府は、現在、修士課程2年間と博士後期課程3年間からなる「創薬科学専攻」と博士課程4年間からなる「臨床薬学専攻」に分かれています。大学院は高度な専門知識と技術を獲得した人材、すなわち博士号を取得した研究者や高度専門職業人を養成することを目的としています。有機系薬学環境系薬学薬学医療系薬学生物系薬学創薬科学科臨床薬学科5 九州大学における学部教育の授業科目は大きく基幹教育科目と学部専攻教育科目に分けられています。薬学部では入学後、教育水準向上を目的とした教育や高年次の専門教育に適応するための基礎的な科目を中心とした科目の履修が課せられます。学部専攻教育では、基礎薬学としての化学系薬学、物理系薬学、生物系薬学および臨床系薬学などの科目を履修し、薬剤師および創薬研究者としての基礎を修得します。ます。優れた医薬品の創製は、多彩な専門分野の技術・知識の集約の結果生み出されます。薬学は様々な科学分野を創薬科学という医薬品創製に関わる学問を通して体系的に学ぶことが出来る領域であり、生命科学に関する幅広い知識が創薬科学研究者に求められています。そのため、4年次から共用試験・実務実習に備えた学内事前学習(講義と2ヶ月程度の実習)を行います。また、5年から6年次には、卒業実習・卒業研究に取り組み、医療薬学の将来を担う科学的思考能力を備えた薬剤師としての素養を身につけます。 薬学府や薬学研究院は、2つの部門(臨床薬学部門、創薬科学部門)、合計28の研究分野(専攻分野)に分かれて研究と教育活動を行っています。それぞれの専攻分野には担当教員が常在して研究並びに学部学生と大学院生の教育を担当しています。研究の内容については後述の分野紹介の欄をご覧下さい( p.10-35)。令和5年6月現在、薬学府には教授21名、准教授11名、講師7名、助教28名が所属して活動しています。
元のページ ../index.html#6