土橋 朋永歯学部歯学科令和6年3月卒業 先輩からのメッセージ 口の健康は心と体の原点であり,毎日のオーラルケアが健康な心身を維持するために重要な役割を担っているといえます。私は,より多くの人に,口の健康と心身の健康が密接につながっているということに気づいてもらえるような活動を行う歯科医師になりたい。そして,いつまでも健康でいられる人が一人でも多く増えるように予防歯科学の視点で研究していきたいと思い,九州大学歯学部に入学しました。 歯が健康で食べ物をしっかりと「噛んで」,「飲み込む」ということは,食べる楽しみを維持することであり,生きる活力となっています。そして,それは人生の楽しみの中でも特に大きな割合を占めています。歯科医師として,消化器・呼吸器の共通の入り口であり,多くの機能を担う「口腔」に専念して取り組み,口腔内の健康を守ることで,人々の健康と命を守っていきたいと思っています。そのために,高学年となった今では,歯科分野だけではなく医学分野も学びつつ,幼児期から老年期までの幅広い年齢層で起こりうる問題に目を向けながら学んでいます。 歯学部は他の学部より少人数で,6年間毎日一緒に授業を受け,休日も一緒に遊びに行くように全体の仲も良い学部です。歯学部での勉強は試験も多く,図書館に籠る日も多くあり大変ですが,勉強も遊びも全力で,人生を豊かにしてくれる友人たちと出会えたことはかけがえのない宝物です。 私は,歯学部の勉強の傍ら,教育学部の研究室と健康に関するプロジェクトを動かしたり,医学部生たちとチームで地域医療について研究し,イタリアまで現地調査に行ったりしていました。大学では自分の考え方や興味次第では色々なことが行えます。自分の得意なことや,興味を伸ばしつつ,楽しみながら勉強を進めてください。皆さんの努力が実を結び,ともに九州大学で学べる日を楽しみにしています。医学部保健学科放射線技術科学専攻4年安田 美咲薬学部臨床薬学科6年薬物動態学分野外野 来海 大学案内をお読みのみなさん、はじめまして。診療放射線技師は、医療の現場で欠かせない専門職の一つです。医師や歯科医師の指示のもと、X線やCT、MRIなどの医用画像検査を行い、病気の診断や治療を支えています。皆さんの中には、自分が何を学びたいのか迷っている方や、診療放射線技師を目指して強い意志を持っている方まで、さまざまな方がいらっしゃるかと思います。どのようなきっかけであれ、本学の放射線技術科学専攻では、皆さん一人ひとりが自分なりの学びを深め、成長できる環境が整っています。 本学の放射線技術科学専攻では、一年次後期から専門教育科目の履修が始まり、二年次からは病院キャンパスでの実践的な講義や実習が行われます。具体的には放射線の特性、計測法、安全管理やX線、CT、MRI、超音波など医療機器の原理・特性を修得します。また、画像診断に必要な操作技術や臨床画像の分析、画質評価を実践的に学びます。 さらに本学では、診療放射線技師の国家試験受験資格を取得できるだけでなく、大学院へ進学して更に高度な専門知識を深め、研究者や教育者としての道を選ぶことも可能です。また、学内外での研究活動や学会発表、国際的な学術交流の機会も豊富に用意されており、さらなる成長を目指せる環境が整っています。 最先端の医療技術を学びながら、未来の医療を支える診療放射線技師として成長していきませんか?九州大学の充実した教育環境のもとで、皆さんと学びを深められることを楽しみにしています。 これを読んでいる皆さんは薬学部に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。人によって想像することは様々かと思いますが、私がこれまでの薬学部での学生生活を通して本学の薬学部について考えたことを少しお話しようと思います。 本学薬学部の魅力は、本学が「研究のできる薬剤師」の育成に力を入れており、臨床薬学科の学生は薬剤師免許を取得するだけでなく、研究活動を通して「研究力」を身につけることができることだと思います。薬剤師が増加し続け、薬剤師の在り方が変わりつつあるこの時代において、「研究力」は非常に強い武器になると考えています。 一方で、試験勉強と研究活動を両立するのは正直簡単な事ではなく、それなりの覚悟が必要であるのも事実です。大変なことが多いので時には他の学部の学生を羨ましいと思ってしまうこともあるかもしれません。しかしながら、この学部は大変な分大いに成長でき、自分自身の可能性を広げることのできる学部であると私自身は感じているので、なんだかんだこの学部を選んでよかったと思っています。 薬剤師として今後を生き抜いていく力を身に付けたい方がいれば、九州大学薬学部でお待ちしています。
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