三重大学 生物資源学部・大学院 生物資源学研究科 学部案内2019
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森林資源環境学教育コースの研究室を紹介します学科・研究室の教員紹介については、教職員紹介パンフレットを参照してください(裏表紙にQRコードがあります)国際資源植物学国際資源植物学は、日本を含めた世界のどこかで有用資源として栽培される植物について様々な視点から探究する学問である。食料、飼料、医薬品、工業用原材料、エネルギー等に利用される植物が対象となる。私達は、そうした有用な植物を栽培する技術、特に様々な環境条件下で植物の生産量を増加させる技術、さらには最終産物の品質改善を促す技術を研究する。国際資源利用学国内や国外(主にモンゴル)において持続的な草地利用・家畜生産システムを確立するため、1)放牧草原を構成する牧草-動物-土壌の相互作用を含んだ生態システムの理解、2)草原や生物が有する多面的、生態的機能に関する研究、3)家畜(草食動物)や野生動物の飼料、栄養、健康性、行動、病気に関する研究等を行っている。森林保全生態学森林生態系の基本要素である樹木を対象に、天然生の森林群落の生物多様性や群落構造を継続して長期間測定し、さらに、個々の樹木の生育環境を調べることで、森林生態系が維持されるしくみを解明する研究を展開する。また、絶滅危惧植物や特殊な水分環境で育つ樹木について、水分条件などを制御して栽培し、生理生態的性質を明らかにする研究や樹木の葉からDNAを抽出して遺伝的多様性などを明らかにする研究を行う。森林微生物学森林に生息する微生物、とりわけ植物の根に共生する真菌類(カビ・キノコ)や細菌類(バクテリア)、土壌中の線虫類の種類やその役割を明らかにし、森林生態系における生物多様性や物質循環の機構を探る。そのため、天然林や人工林に出かけて生態学的な調査を行うとともに、実験室で微生物の有する形態、組織、遺伝子情報の解析を行う。土壌圏生物機能学過酷な土壌環境、特に金属を多く含む不良土壌に生育する植物の研究を通し、植物が持つ環境への適応能力や多様性などを明らかにすると共に、自然界の物質循環(無機物-有機物)の根源である土壌と植物の相互関係について学ぶ。現在は蛇紋岩や石灰岩などの高pH環境を起源とする植物を用い、採石によって荒廃した環境の修復(緑化)を主な研究テーマとして行っている。森林環境砂防学甚大な被害をもたらす土砂災害の効果的な減災手法、台風や地震、噴火、人工改変などによって破壊された森林環境の修復手法の構築を目指した調査研究を行う。また、今後の都市・中山間地での人口変動や社会ニーズの変化などの予測をもとに、近未来の土砂災害の減災手法を社会に提言することを目指す。森林利用学わが国の約70%が森林である。この広大な森林は、重要な資源であり、また生物の生息・生育域でもある。森林の持続的な利用と適切な管理を目指して、現地調査を行い、また数理モデル、リモートセンシング、GISなどを活用し、森林利用学、森林情報学的手法によって「木材生産作業の低コスト化」、「森林の広域的な分布・動態・機能の解明」などについて研究を行っている。木質資源工学木材は古来から利用されてきた私達の生活に密着した材料である。木材は中空の繊維からできているため、断熱性、調湿性にすぐれ、軽くて強度があり、環境に優しく、かつ光合成により永続的に再生産可能な理想的な材料でもある。本研究室は、木材の特徴を生かして工学的に種々の変換を加えることにより、住宅などの構造材料や屋内外環境形成素材として有効に利用するための理論と技術について研究している。木質分子素材制御学木材は、二酸化炭素と水から光合成によって形成され、かつ、国内生産可能な「再生可能有機資源」である。木材は、木材繊維からなり、主成分はセルロース、ヘミセルロース、リグニンで、石油同様様々な製品を創りだしうる資源である。当研究室は、木材構成成分の新規分離技術の開発、糖化技術の革新、セルロースナノファイバーの機能性評価、木材繊維の高度利用、医薬食品に応用可能な化合物の探索などの研究に取り組んでおり、木材を建材、板、紙以外に、木質バイオマスとして高付加価値に利活用し、来るべき石油枯渇に本気で備えることを目標としている。の研究室紹介05Faculty of Bioresources 2019

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