三重大学 教育学部 2020 学部案内
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みなさんは、どんな国語の授業を覚えていますか?教科書の文章を読んだこと、文法を勉強したこと、漢字の読み書きを教わったこと…。そうした授業をするために、先生には、日本語とその表現についての深く広い知識が求められます。また、一人ひとりの子どもには様々な背景があることを理解し、個の言語能力を把握した上で、状況に応じて多様な指導方法を実践できることも大切です。国語教育コースでは、日本語にかかわる専門的な内容を学習するとともに、国語の授業のありかたを考えたり、実際の授業を参観したり行なったりすることなどを通じて、国語科を担う教員に必要な知識と力量を得られます。私は、ことばや国語について深く考え、子どもたちにより楽しく国語を教えられる先生になりたいと思い、国語教育コースに進学しました。本コースでは、日本語学、国語教育学、書道、古典文学、近現代文学などの様々な分野から、「国語」を見つめ直し、学びを深めることができます。素敵な先生方や様々な価値観を持った仲間と出会い、高校生の頃までは深く学んでこなかったことについて考えたり、議論したりして新しい考え方に触れることができています。また、日本語教育学という分野では、現在ニーズが高まっている外国にルーツのある子どもたちへの教育について学ぶことができます。教育実習や教育ボランティアなどを通じて現場を肌で感じ、日々の勉学への意欲を高めています。ここで深めた学びをいかし、子どもたちに国語の楽しさや魅力を伝えられる教師になりたいと強く想っています。守田 庸一 教授もりた よういち【担当科目】国語教材研究、国語科教育法国語教育ゼミナール など【専門分野】国語教育学将来のフィールド卒業生の多くが、三重県・愛知県・名古屋市などの小学校・中学校・高校の教員として活躍しています。また、公務員を目指したり企業に勤めたりする人や、大学院に進学してさらに学びを深める人もいます。野田 陽菜 さんのだ はるな書道の授業小学校多文化クラブ活動の準備国語科シンポジウム小学校での授業学びは、これまでもこれからもことばと切り離せません。幼児期から今までの学びをふりかえり、ことばが果たしてきた役割を考えましょう。あすの国語教育の扉をひらくのは、あなたです。国語教育コースでは、国語学・国文学(近現代文学および古典文学)・国語教育学・書道について学びます。2016年度からは、日本語を母語としない人を対象とした日本語教育も学べます。小学校一種・二種、中学校一種・二種(国語)、高等学校一種(国語)免許を得られます。必要な単位を取得すれば、幼稚園一種・学校図書館司書教諭の免許を取ることもできます。■国語学(日本語学)【日本語の文法、語彙、表記、音声、アクセント、方言】「元気に働く」と「元気で働く」の違いは?「隣の客は良く柿食う客だ」等の早口ことばは、どうして言いにくいのか?日常的な具体例を挙げつつ、言語分析の方法を身につけ、現代日本語の特徴について考察を深めます。■国文学古典文学については、古典文学作品を読み、その当時の人々の生活や社会の状況を合わせ考えて、作品の独創性を考察します。時代は主に平安・鎌倉時代の作品を扱います。古代・中世の日本文化を知ることは、ものの見方も広げられます。また、近代文学については、明治から現代までの文学作品を対象として、作品が書かれた社会的背景も含めてさまざまな角度から分析・考察します。時代とともに変化する教科書収録作品に対応するため、教材研究の力をつけます。■国語教育学子どもと教員と教材の一期一会の切り結びが、わたしたちの学びの場です。国語科とは何をどのように学ぶ教科なのか、小学校、中学校、高校の授業を実際に見て考えます。子どもも教員も成長できる授業をめざします。■日本語教育日本語教育の基礎知識を学び、日本語教授法や言語習得、日本の文化・社会や異文化への理解を深めます。■書道毛筆実技では、楷書や行書などの基本的な運筆を学びます(硬筆も取り上げます)。古典臨書も行いながら、書道の歴史文化にも触れ、鑑賞力も養います。書道を通して、文字文化のおもしろさを感じ取ってみましょう。学校教育教員養成課程初等教育選修(前期10名、後期3名)中等教育選修(前期7名、後期2名)募集人員国語教育コース教員の声学生の声私たちは、ことばで考え、ことばで知り、ことばで感じ、ことばで発信します。国語科は、ことばを学び、ことばを探究する教科です。国語教育コースでは、教員としてそれを実現するための知見が得られます。ことばを知ることは、世界を知ること子どものことばと心を育む教育を追究します08FACULTY OF EDUCATION 2020

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