将来のフィールド主な就職先として、三重県公立小学校、愛知県公立小学校、奈良県公立小学校、京都府公立小学校、教育・学習支援業(学習塾など)、公務員(市役所など)、一般企業などがあり、大学院に進学する者もいます。学生控室でのようす学校教育実地研究研究演習の授業風景入門ゼミナールの授業風景教育学専攻は、教科内容ではなく教科を越えた「教えること」に関わる内容を中心に学びます。そのために、教育学のスタッフが、教科の学習指導の根本となるような事柄(教育の哲学、教育方法など)や、いじめ・不登校・学級崩壊など学校の諸問題、そしてより大きな教育システム(教育制度、諸外国の教育など)に関わる事柄など、教育に関わる幅広い理解ができるカリキュラムを用意しています。本専攻は、小学校一種免許の取得が卒業要件となっており、必要な単位を取得すれば、中学校、高等学校、幼稚園、特別支援学校の一・二種免許の取得が可能です(中学・高校の免許については教科によって取得できない場合もあります)。他に、学校図書館司書教諭や学芸員の資格の取得も可能です。教育学専攻には、以下のような特色ある授業科目があります。■教育の哲学学校教育で扱われている諸テーマについて、それらがなぜ教育上価値あるものとされるのかについて考えます。例えば、経験によっては獲得されえない知が教育において有する意味について探求します。■子どもの生活と教育子どもたちが自分たちの生活における様々な問題を発見し、その解決に向けた取り組みを続け、その過程で学び合っていくような教育の意義と可能性を追求します。■学校教育実地研究学校教育に関係する様々な活動に関わることを通して、現場で生かせる力を育てます。■教育学研究演習自身の関心に即して研究テーマを設定し、それぞれのテーマをもったメンバーとの活発な議論を重ねながら、探究を進めていきます。学校教育教員養成課程募集人員推薦3名前期7名教育学専攻は、小学校免許を必須としていますが、多くの学生は、幼稚園や特別支援、また中学校の免許も取得します。学生の気質(かたぎ)としては、子どもが好きで、子どもの発達や内面に関心のある人が多いです。カリキュラムとしては、理論と実践の融合を目指し、哲学や理念を持って、専門的な共同体をつくりながら教育実践をデザインできる教師(カリキュラムや授業づくり、そして生活指導の力を持つ)を育てます。また実際に学校現場に足を運んで活動する実地研究科目を早期(1年生)から設定し、教育の現代的諸問題に対する課題解決能力を育てています。小・中・高で馴染のある科目名を掲げるコースとは異なり、学校教育コース教育学専攻では一体何を学ぶのか、明確なイメージを描きにくいかもしれません。教育学専攻の授業では教育そのものについて様々な視点から迫っていきます。具体的には、授業の記録・分析、また授業作りを通して教師の仕事の実際に触れる「授業観察・分析法」、子ども自身の〈語り〉と教師・おとなの子どもをめぐる〈語り〉から子ども理解を考える「子どもの生活と教育」などがあります。また、教育学専攻の特徴として、実践的な活動が多いことが挙げられます。1年生のうちから市内の小・中学校で放課後の学習支援活動に参加する機会があります。このカリキュラムを通じて大学内での授業で獲得された知を教育現場における実践の知へと連動させて成長していくことができます。伊藤 敏子 教授いとう としこ【担当科目】教育の哲学、教育の人間学文献講読法【専門分野】教育哲学加藤 大智 さんかとう たいち教員の声学生の声学校教育現場の多側面で活躍できる能力を育成する総合的なカリキュラムがあります。教育学の豊富な知見を学ぶ授業とともに、それらを現場で生かすための実践的な科目が準備されています。学校での問題を教育学を通して解決できる人を育てます学校教育コース教育学専攻21FACULTY OF EDUCATION 2020
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