研究法の一授業での授業風景学校教育実地研究行動科学基礎実験研究室ゼミの様子学校教育において、教育心理学の知識は、子どもの育ちを支えるとても大切なものです。特に、学校の中でなかなか適応できない子どもや学校場面での学習が困難な子どもに対する支援において、このような知識が果たす役割は大きいです。ただ、そのような場面での子どもへの支援においては、忍耐強さや真摯さが極めて重要になってきます。また、子どもや様々な専門家と丁寧にコミュニケーションをとっていける力も必要です。本専攻で学習することで、そのような力を身につけ、活躍できることを期待しています。教育心理学専攻では、学習心理学、社会心理学、臨床心理学、認知発達心理学の4種類の心理学について学ぶことができます。心理学は人の感情や気持ちにアプローチしていくだけでなく、自分を見つめ直すきっかけになったり学校現場で様々な子どもたちと接するときに役立てたりすることができます。また、ここでは教員だけでなく公務員や大学院進学など人によって進路は様々で、先生方や先輩も丁寧に相談に乗ってくださるので、自分のやりたいことをじっくり考えることができます。心理学に興味がある人、子どもたちの気持ちに寄り添える先生になりたい人、私たちと一緒に教育心理学専攻で学んでみませんか。中西 良文 教授なかにし よしふみ【担当科目】学習心理学モチベーションサイエンス【専門分野】学習心理学将来のフィールド主な就職先として、小学校教員が挙げられます。この専攻での学習を通して、カウンセリングマインドを持った教員として活躍できることを期待しています。他にも、公務員(児童相談所・児童福祉施設などの心理職)や大学院進学(教育・発達系の資格取得のため、研究者志望)などもあります。伊藤 佳奈 さんいとう かな学校教育教員養成課程推薦3名前期7名募集人員教員の声学生の声学校教育のなかで、心理学は古くから学習・発達・対人関係・こころの問題などに関する数多くの知見を提供しています。教育心理学専攻では、心理学の方法論を学び、専門的知識を持つ教師として、学校現場で活躍できる人材の育成を目指します。学校での子どもの問題を心理学的側面から支援できる人を育てます教育心理学専攻は、心理学の基本的な内容を中心に学びます。学校教員として必要な心理学の素養を身につけてもらうため、教授法や学習心理学の分野、発達や認知心理学の分野、社会心理学やコミュニケーションの分野、発達臨床や心理的援助の分野を学んでいきます。また、大学での学習にとどまらず、県内の小学校などでの教育実践の機会も積極的にとりいれています。本専攻は、小学校一種免許の取得が卒業要件となっており、必要な単位を取得すれば、中学校、高等学校、幼稚園、特別支援学校の一・二種免許の取得が可能です(中学・高校の免許については教科によって取得できない場合もあります)。他に、学校図書館司書教諭や学芸員の資格の取得も可能です。教育心理学専攻には、以下のような特色ある授業科目があります。■発達臨床子どもの事例をとりあげながら、心理面や認知面に配慮した具体的な援助方法について学んでいきます。■学習心理学記憶や動機づけなど子どもの学習場面に関わる理論について、その応用も視野に入れながら学んでいきます。■心理データ解析心理学の研究法として、質問紙調査法の実施方法とデータの統計的分析手法を学びます。■学校教育実地研究学校教育に関係する様々な活動に関わることを通して、現場で生かせる力を育てます。学校教育コース教育心理学専攻22FACULTY OF EDUCATION 2020
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