三重大学大学院教育学研究科教育科学専攻理数・生活系領域●学位と取得免許●学位と取得免許本専攻を修了すると修士(教育学)の学位が授与されます。また、教育職員免許法に定める所定の単位数を修得すれば取得単位に応じた専修免許状の取得資格が得られます。ただし取得には対応する一種免許状をすでに有している必要があります。なお、学部授業を履習することで未取得の教科の免許を追加したり、二種の免許を一種に変更することも一部可能です。●長期履修制度について長期履修制度とは、職業を有する等の個人の事情に応じて、柔軟に標準修業年限(2年)を超えて履修し(最大4年間)、学位等を取得できるようにする制度です。本専攻では教育職員免許状取得のために長期履修制度を利用することもできます。この場合は既得の教育職員免許状が一切ない場合でも単位取得に応じて専修免許状まで取得することが可能です。教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)本教職大学院は、教育に関する高度専門職業人を育成することを目的とし、以下の3つの授業科目群を配置し、理論と実践の往還を重視したカリキュラムを策定する。●共通科目群●選択科目群●中核(コア)科目群進路状況私は、三重大学教育学部を卒業してすぐ小学校の教員になりました。その後、現在まで17年間小学校の教員を続けています。三重大学教育学部附属小学校で勤務させていただいたことがきっかけで、教員の仕事をしながら三重大学大学院に進学できる機会を頂きました。これからは私のように、大学を卒業してから教育現場を経験し、その後、大学院等で学びを深めていく現職教員は益々増えていくと思います。大学院での一番の学びは、「教育」の「学び方」を学んだことです。これまで私は、経験豊かな先輩教員から、「教育」に関する知識や技術を学んできました。そして、それらを子どもたちの前で実践し、1つずつできることを増やしてきました。ちょうど技術を伝承していく仕事の師弟関係に似ているかもしれません。ですから、私は、新しい学校に赴任するとまず、自分が参考にしたい師匠を探していたように思います。しかし、大学院で学ぶ「教育」は、これまで私がしてきた方法とは異なり、科学的な研究から学びます。先進的な研究を実際に行っている先生方から直接学ぶこともできますし、書物や研究論文などから学ぶこともできます。海外の研究に学ぶことも多いです。大学院での授業では、これらの優れた研究に数多く出合うことができます。これからも、教員として教壇に立ち続けるためには、「教育」を学び続けていかなければいけないと思っています。そのためには「教育」の「学び方」が重要になってきます。「何を学びたいのか」といった目的意識をもち、身近にいる先輩教員から学ぶだけでなく、優れた研究からも学び、目の前にいる子どもたちに実践しながらその学びを深める、この繰り返しこそ、「教育」の大切な「学び方」なのだと思います。この「学び方」を大学院で習得させていただいたことは、これからも教員を続けていく私にとって、とても大切なものになりました。これからも大学院で学んだ「学び方」を基礎とし、引き続き教壇に立ちながら「教育」を学んでいきたいと思います。服部 真一 さん三重大学教育学部附属小学校教員大学院に進んだ理由 私は学部生の時、統計教育について学んでおり、より実践的な研究がしたいと思い、大学院に進みました。院生生活・よかったこと大学院の講義は発表することも多く、準備が大変なこともありますが、グループ活動や話し合いながら進めていく授業が多く、いろんな人と意見交換ができて楽しいです。また、日々の研究、学会や研究大会での発表などは、準備など1人でやることが多く、苦しいこともありましたが、修論も書きおわり、2年間を振り返ってみると、とても充実していたなと思えます。学部生の時とは違う大変さもありますが、何事も一生懸命取り組めば、充実した楽しい2年間になると思います。 山田 恵理 さん三重県立紀南高校教員大学院の構成(専門職学位課程 1専攻2コース)教職実践高度化専攻学校経営力開発コース現職教員を対象として、専門的知識や技能を学んで三重県の教育課題に取り組み学校を変える推進者となるスクールリーダーを養成します。教育実践力開発コース小中高の一種免許状を有する学部新卒者等を対象として、実践的な指導力・展開力を備え、将来ミドルリーダーとなる新人教員を養成します。(三重県の教員採用選考試験に合格して採用候補者名簿への登載を2年間猶予された者を含む)40歳の学びなおし本専攻を修了すると教職修士(専門職)の学位が授与されます。また、教育職員免許法に定める所定の単位数を取得すれば取得単位に応じた専修免許状の取得資格が得られます。ただし取得には対応する一種免許状をすでに有している必要があります。25FACULTY OF EDUCATION 2020
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