Q.所属したコースを選んだ理由を教えてください。A.幼い頃から教員になるという夢を抱いており、高校生の時には地理に強く興味を持ったため、将来は高校で地理を教えたいと思うようになりました。社会科教育コースには地理学を専門的に学ぶことができるゼミがあり、目標に近づくための勉強・研究ができると思い志望しました。Q.大学での一番の思い出は何ですか?A.ゼミの地域調査です。季節に関係なく川や海に潜り、採水や流量観測といった調査を行ったことは、今でも鮮明に覚えています。また、外国や国内複数の地域に赴き、河川・井戸調査や町並みの観察をしたことも良き思い出であり、大きな糧となっています。Q.社会に出た今、教育学部で学んだ専門知識の強みは何ですか?A.講義で身につけた教材研究の方法や、附属学校・協力校における授業実践の経験が、実際の授業で大きく活きています。また、地理のフィールドワークでは、座学のみでは得ることができない知識・技術を多く身につけることができ、それらの経験が、授業における活動や作業等の場面で大変役立っています。Q.高校生へのエールを一言お願いします。A.学部・学科の選択は、今後の人生に大きく関わります。将来を見据えてしっかり考えてください。また、大学における学びはすべて、高校までの学習の上に成り立っています。志望校に合格するために、今、高校での授業を大切にしてください。皆さんのこの先の進路が充実したものになるよう、心から応援しています。Q.所属したコースを選んだ理由を教えてください。A.高校生の時に、小学校の教員になることを志し、三重大学の教育学部に進学することを決めました。小学校の教員になるということを考えたときに、どの教科を指導するにも、また、授業以外での子どもたちとの関りにも、言語が欠かせないものであり、大切なものだと感じました。様々な学習の基礎である国語について学びたいと思い、国語教育コースを選びました。Q.大学での一番の思い出は何ですか?A.3年生の時の4週間の教育実習です。三重大学附属小学校でお世話になりました。附属小での実習は、三重大生ならではの経験だと思います。大勢の同期とともに実習生控室にて、教材研究、指導案検討をした日々がとても懐かしいです。45分の授業のために何度も何度も指導案を書き直し、指導教官の先生の指導を受けて授業に臨みました。正直、とてもしんどかった教育実習ですが、最終日には、「絶対小学校の教員になろう。」と思うことができました。今では、附属小で実習を受けることができたことを誇りに思っています。Q.社会に出た今、教育学部で学んだ専門知識の強みは何ですか?A.小・中学校での教育実習や実践演習などの現場での学びがとても大きいです。4年間で、現場の先生方の授業をたくさん見せて頂きました。実習の1日の終わりには必ず反省会があり、自分が見た授業の感想を出し合う中で、指導教官の先生からは、授業の組み立て方だけでなく、授業の見方、普段の子どもたちの見取りについてたくさん教えて頂きました。実際に、学校現場を目の当たりにして学ぶ機会がたくさんあったことが、今の自分の教育に対しての見方・考え方に活きていると思います。Q.高校生へのエールを一言お願いします。A.小学校の教員として働く今、子どもたちの成長をとても身近に感じることができ、とても充実した日々を過ごしています。今の私にとって、三重大学での4年間の学びはとても大きく、4年間で出会ったたくさんのなかま、先生方とのつながりはとても大切なものです。これから先、皆さんもたくさんの出会いがあると思います。新たな出会いが、自分を成長させてくれるとてもいい機会になるはずです。たくさんの人との出会いを大切に、自分の夢に向かって頑張ってください。市川 莉子 さん国語教育コース 2016年卒業四日市市立中部西小学校勤務授業、学級指導 など仕事の内容Q.所属したコースを選んだ理由を教えてください。A.中学生の時は、理科は好きでしたが、高校生の時に、理科の授業で、分からないところが多すぎて、苦手になりました。しかし、苦手なままで逃げ出したくなかったので、もう一度しっかり理科を学びたくて選びました。Q.大学での一番の思い出は何ですか?A.大学2年生の時に、興味を持ち出したアリについての研究を続けてきたことです。アリの生態について知ることはもちろん、新型アリ飼育容器を開発して、学会発表やイベントに参加したことが思い出です。Q.社会に出た今、教育学部で学んだ専門知識の強みは何ですか?A.自分の得意な分野をとことん学び続けられたことです。実験の手順や方法など、細かい勉強ができるので、生徒に指導する際もわかりやすく伝えることができます。Q.高校生へのエールを一言お願いします。A.私は、大学で勉強したことによって、苦手なものが職業につながり、興味のなかったことに興味を持つことができました。何が起こるか分からないのが人生です。可能性に満ち溢れている高校生の皆さんも素敵な学びをしてください!岡崎 こころ さん理科教育コース 2015年卒業、大学院(理数・生活) 2017年修了亀山市立中部中学校勤務学級担任、理科の教科担当、陸上競技部顧問仕事の内容野田 敏輝 さん社会科教育コース 2015年卒業大学院(人文・社会) 2017年修了三重県立尾鷲高等学校勤務授業(地理歴史科)、進路指導、部活動運営・指導仕事の内容Q.所属したコースを選んだ理由を教えてください。A.幼い頃より絵を描くことが好きで、小学校では図工クラブ、中高では美術部に所属していました。高校3年生のとき、美術に関係する進路に進みたいと考え、美術教育コースが候補に挙がりました。美術だけではなく、語学や心理、宗教など様々なことに興味があり、このコースを選びました。Q.大学での一番の思い出は何ですか?A.4年生のときの卒業制作です。高校1年生のとき初めて触れた油絵の具で制作することに決めました。卒業制作として提出した作品は1年間かけて制作したものでしたが、高校から大学までずっと自分が夢中になって取り組んできたものを形にするという思いで懸命に取り組みました。自分の好きなことに集中して、専門分野として学ぶことができた4年間はとても充実していました。Q.社会に出た今、教育学部で学んだ専門知識の強みは何ですか?A.美術という教科は、学校に一人の教員しかいないことが多く、美術に関する受験指導は全て自分の責任となってきます。実技はもちろんですが、小論文、面接など様々な指導が必要です。そのときに、在学中に学んだ美術史の知識や実技の技能を幅広く学んだ経験が役立っているのを感じます。もちろん校内で美大や芸大に進学する生徒は多くはありません。そのため専門分野以外の指導に関わることもあり、教育学部で学んだ知識が役立ちます。Q.高校生へのエールを一言お願いします。A.私が教員という職を自分の進路の一つとして考え始めたのは4年生の夏頃で、本当に卒業ぎりぎりでした。卒業後の進路を悩んで考えることができたのは、在学中の様々な経験で進路の可能性が広がっていたからです。三重大学では、ドイツ語を医学部生に混じって学んだり、特別支援コース生とボランティアに参加したり、生物資源学部生とサメの解剖をしたり、美術館で子どもと一緒に作品鑑賞をしたり、金属工芸、陶芸、日本画など、専門分野でもそれ以外でも本当にたくさんの経験をさせて頂きました。自分に与えられたチャンスは迷わず活かすと、後々絶対に自分の役に立ちます。自分の可能性を広げるために、好奇心を忘れず何事にも挑戦してください。山口 智優 さん美術教育コース 2013年卒業三重県立名張高等学校勤務授業(美術)仕事の内容活躍する卒業生の声30FACULTY OF EDUCATION 2020
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