三重大学 2021大学案内
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世界各地域の文化を総合的に理解し、専門的に追究するカリキュラム地域研究を進めるうえで、例えば、日本の思想に関して深く知ろうとすれば、哲学・思想の専門的な知識が必要となります。2年次後期に必修の「専門PBLセミナーB」は、言語科学、文化資源学、社会学・図書館情報学、西洋史・東洋史・美術史など多様な開講授業から、深めたい分野を1つ選び、セミナー形式で能動的に専門的知識を身につけます。さまざまな地域の文化について、人文科学の観点から研究します。1年次末に、4つの地域̶日本、アジア・オセアニア、ヨーロッパ・地中海、アメリカ̶のいずれかを研究対象地域として選びます。2年次以降、その地域の文化について幅広く学びながら、卒業論文に向けて人文科学の専門分野を決めます。ある地域の文化を多面的・総合的に学ぶことを、専門性を高めることで強化する、それが文化学科のカリキュラムの考え方です。文化学科では、長期休暇中に海外研修を実施しており、参加学生に単位が認められます。「タイ・フィールドスタディ:日本とタイのつながりを知る」は約2週間の研修期間中に座学・企業見学・体験型学習を行います。タイ・バンコクのPanyapiwat Institute of Management(PIM)での座学では、タイの歴史、社会、文化、日・タイ経済協力などを学び、企業見学として、日系企業・現地企業の見学、JETROバンコク事務所の訪問を実施します。タイの歴史や文化を知る体験型学習では、日・タイの出発点となるアユタヤ県(ユネスコ世界遺産)や第二次世界大戦の歴史学習、カンチャナブリ県を訪れタイ伝統文化を体験します。参加学生は研修期間中、日本語と英語による講座に加え、タイの学生とグループ活動を通じた国際交流活動を経験することができます。なお、研修期間以外にも3回の事前研修および1回の事後研修を行います。東南アジアの中で最も日本と関係の深いタイ・フィールドスタディに多くの学生参加を期待します。カンチャナブリ・マリカ時代村にて1年生【前期】【後期】2年生【前期】【後期】4年生【前期】【後期】3年生【前期】【後期】スタートアップセミナー地域から考える文化と社会(社会科学・人文科学・ 自然科学に関する科目や、語学科目など)文化学研究総論(1クラス)卒業論文執筆日本研究アジア・オセアニア研究ヨーロッパ・地中海研究アメリカ研究 文化学必修科目(基礎)文化学必修科目(発展)所属地域の決定卒論指導教員の決定教養教育科目演習(ゼミ)地域必修科目専門PBLセミナーA専門PBLセミナーB学びたい地域の文化を幅広く学び、また特定の分野については専門的な方法論を修得することで、広い視野にたった深い思考ができ、それを表現することができるようになります。ネイティブによる英語、ドイツ語、フランス語、中国語の少人数の授業や留学制度によって高度な語学力を獲得し、その言語や文学を専門的に探求することもできます。学部には世界各地からの留学生も多数在籍しています。さらに、その言語が話される地域の社会や文化を並行して学ぶことにより社会に出て活躍できる真のコミュニケーション力が身につきます。少人数で充実した外国語教育|文化学科|Department of Humanities学びの特色文化学科教育カリキュラム(2020年度現在)専門PBLセミナーB現地に出向いての実践的学び「フィールドスタディ」特色ある授業STRONG POINTS 〝文化学科のここに注目〞人文学部 文化学科20

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