三重大学 2021大学案内
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看護学科では、倫理観と豊かな人間性を備え、地域社会への貢献はもとより、国際的な視野に立って活動できる、人間的・専門的に高い資質を持った看護師、保健師(選択科目履修)、助産師(選択科目履修)を育成するためのカリキュラムを編成しています。基礎看護学では、人体の構造と機能、健康・疾病・障害に関する基礎となる知識と、看護学の基盤となる理論や技術を学び、人間の尊厳への配慮や倫理観を育成します。各専門領域の知識を学ぶ科目と、実践の場に適応する能力を身につけるための演習や臨地実習科目では、人のライフサイクルや社会的ヘルスニーズ、地域特性など多様な観点から人間を総合的に理解し、科学的根拠に基づく個人の健康状態に応じた適切な看護実践を学び、国際的な視野で保健・医療・福祉システムをとらえ、多職種と連携する能力を高め、社会貢献の基盤を養います。また、科学的・論理的な思考とともに、看護に関する課題を解決しようとする態度や責任感を醸成するために、少人数教育での看護学ゼミナールや看護研究を行います。三重大学では現在タイやドイツの大学と大学間協定を締結しており、看護学科の学生も国際インターンシップ制度を活用して海外での大学における研修に参加しています。また、海外で行われる国際ジョイントセミナーに参加することや、学内における協定大学からの学生や教員との交流を通し、国際社会で幅広く活躍できる能力を養う機会が多くあります。三重大学内のどこからでもインターネットにアクセスできます。看護学科棟内にも教育用LANが整備されており、e-learningなどを利用して学習できます。整備された情報ネットワークの利用将来の自然災害に備える地域の力を強めるために、災害看護学の要素を入れた地域社会に役立つ研究や情報発信、学生とともに行う地域に根ざした社会貢献を続けています。これにより学生の視野も広がり、人間的な成長も可能になります。学生と教員との連携による社会貢献三重大学は人文学部、教育学部、医学部、工学部、生物資源学部の5学部全てが1つのキャンパス内に統合された総合大学です。美しい自然環境に囲まれた環境に優しい大学です。恵まれた教育環境の中の看護学科全学の教養教育やクラブ活動などを通して他学部との交流・情報交換を深めることができます。学生自治会が組織されており、人間形成に役立つものとして自主的活動が認められています。広い知識と豊かな人間性を養う環境活発な国際交流看護学科と医学科の教員が相互に連携しながら教育・研究をしています。多職種連携教育(IPE)では、看護学生と医学生が地域の診療所などで一緒に実習しチーム医療の大切さを学んでいます。看護学科と医学科の密接な連携のものに相互に教育・研究が可能 看護学の実習は、隣接する高度先進医療を担う附属病院を中心に、県内関連機関において行います。また、各機関の実習担当者と教員が連携し、きめ細かい指導やサポートを行うことで学びの充実を図ります。隣接する医学部附属病院を中心とした総合的な実習体制の確保|看護学科|School of Nursing認知症と看護は、認知症の病態と関連要因を理解し、認知症の人の生活の質を高めるケアの視点および家族支援の視点から看護展開できる基礎的能力を養うための科目です。認知症に関する基礎的な知識と、法律や政策など社会の動向を踏まえた多角的な視点を習得した上で、事例を通して認知症を持つ人に対する看護支援について具体的に考える中で、認知症ケア・家族支援について学んでいきます。医療や保健・福祉の現場で、看護の対象(患者、入所者、地域住民)と向き合いながら看護の実践力を高めます。附属病院での基礎看護学実習Ⅰ(1年生)と基礎看護学実習Ⅱ(2年生)を経て、3年生の後期から病院や高齢者施設で母性、小児、成人、老年、精神各領域での臨地実習を行います。4年生では各自が選んだ専門領域で行う統合実習Ⅰ・Ⅱがあり、学年進行にあわせて段階的に実習内容を深め、看護の専門性、対象や家族との関係づくり、保健・医療・福祉の現場における連携について実践的に学びます。臨地実習学びの特色認知症と看護(必修科目 3年前期)特色ある授業医学部 看護学科29

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