三重大学 2021大学案内
36/82

PBL教育全体発表会無機素材化学研究室では、環境とエネルギーの調和を目指して新規な無機素材物質の製造、物性評価および機能創成を研究しています。環境負荷低減を指向した触媒、巨大分子を分解するミクロ-メソ階層構造触媒、セルフクリーニングガラス、pH応答ガラス等の開発に成功しています。ナノカーボンや関連複合ナノ物質の形成および応用研究を行うナノ材料物理化学研究室、高分子や界面活性剤などソフトマターの物性・機能とそれらメカニズムを研究する有機素材化学研究室、ナノ粒子やクラスターを作製し、ナノ領域に特徴的な光機能とその理論的背景を研究する量子ナノ機能化学研究室から構成されています。物理化学講座環境とエネルギーの調和を指向した固体触媒やエコガラスなどの新規な機能性無機物質を研究する無機素材化学研究室、各種電池の研究開発および機能性セラミックスの電気化学的応用を指向するエネルギー変換化学研究室、超微量化学物質の計測技術や持続可能な社会を指向した環境負荷低減化技術を開発する分析環境化学研究室から構成されています。無機分析化学講座生体細胞や組織の再生・修復する機構を研究し、組織工学的材料を開発する生体材料化学研究室と、DNA・タンパク質・脂質などの生物化学を基盤としてメディカル・ライフサイエンスに有益なものづくりをめざす分子生物工学研究室から構成されています。生命化学講座環境に優しい反応手法を新しく開発してファインケミカルズを合成する有機合成化学研究室、新たな性質をもつ有機分子の設計・合成を行って有用な機能性材料を開発する有機機能化学研究室、モノマーの分子設計や新しい重合反応の開発を通じて機能性高分子材料を創製する高分子合成化学研究室から構成されています。有機化学講座新しい無機素材物質の創製を目指して分子生物工学研究室では、組換えタンパク質とリポソームを組合せ人工細胞膜機能を再現する素材の開発と、3D(立体構造)特異認識抗体の作製技術に基づく次世代抗体医薬の開発に取り組み、世界に貢献できるユニークな新規ナノメディシンテクノロジーの創出をめざしています。人工細胞と3D特異的抗体による新医用技術1年生は、11研究室のグループに分かれ、各教員と密着した少人数によるPBL教育により化学に関する基礎知識を学習します。口頭発表のための資料作成、実際の発表と討論を通して、主体的学習のモチベーションを維持し、向上させることができます。また、各研究室での指導により、大学の教育環境へスムーズに適応することをサポートします。応用化学とは、化学の観点から有用で新しい機能をもった物質を研究・開発して科学技術を発展させ、社会に貢献する分野です。これによって、エネルギー変換技術の確立、環境問題の解決、バイオテクノロジーや医薬開発による医療分野の発展、新材料による情報通信の高速・大容量化などを実現します。本コースでは、こうした社会で大きな期待が寄せられている分野で活躍するための、知識と実践力を身につけることができます。■応用化学コース■総合工学科卒業年次(4年)および卒業後に進学する大学院工学研究科(博士前期課程)分子素材工学専攻(応用化学専攻)では教育活動と並んで、研究活動も盛んです。学生は応用化学関連分野において、より専門的な視野に立った研究能力を身につけるため、分析化学、有機化学、無機化学、高分子化学、材料科学、物理化学、電気化学、生化学、環境化学などの国内・国外での関連学会に積極的に参加し研究成果を発表します。国内外の関連学会での活発な研究発表1~2年次では分析化学、有機化学、無機化学、物理化学、生物化学の5つの基礎教科を学び、3年次では専門的な応用化学関連教科を系統的かつ総合的に網羅し学びます。講義で修得した専門知識に基づいて2~3年次では化学実験を行い、実験技術および実験結果の解析法を学びます。卒業年次(4年)には研究室に配属され、最先端の実験研究を行います。卒業後は研究者・技術者として化学関連分野において創造的な活動に従事し活躍できる力が身につきます。応用化学関連分野の基礎的・系統的な教育学びの特色応用化学基礎特色ある授業無機素材化学分子生物工学STRONG POINTS 〝応用化学コースのここに注目〞工学部 総合工学科/応用化学コース35

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る