三重大学 2021大学案内
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CAMPUS LIFE三重大学では、教職員による学生支援はもちろんのこと、学生のキャリア教育の一環として、学生が主体となって同じ三重大学の学生を支援する取り組みを行っています。教職員が学生に対して行う支援とは異なり、同じ学生という目線だからこそできる協力、支援の形がそこにはあります。支援にあたる学生それぞれが目的意識を持っており、様々な活動や経験を通じて、自分だけでなく三重大学に通う学生一人ひとりの学生生活が充実したものになることを目指しています。学生による学生支援の幅は、新入生や大学生活に慣れてきた2・3年生、就職活動を控えた4年生、心身に障がいを抱える学生など多岐に渡っており、それぞれの活動内容について関心のある学生が諸活動にあたっています。キャリア教育に関心を持った学生や、支援を受けた経験から支援を行う立場に関心を持った学生が集い、三重大学の学生による学生支援活動の輪は、脈々と受け継がれています。2つの団体をそばで見守りながら思うこと学生総合支援センター障がい学生支援室 講師・臨床心理士 風間 惇希 先生私は、ピアサポーター学生委員会とACS学生委員会がともに活動拠点としている「ピアサポートルーム」に隣接する「障がい学生支援室」にて、特に障がいを抱える学生やそのご家族の相談・支援にあたったり、障がいをもちながらもよりよい学生生活が送れるよう学内外の教職員や関係機関と連携して環境調整を行っています。同時に、ピアサポーター学生委員会とACS学生委員会の指導も行っています。実際は、学生たちが主体的に様々な企画を計画・実行していくため、“指導”というよりは『人』という字の右の棒線のように,上を向いて成長・活性化していく学生たちをそばで“支える”という表現が正しいかもしれません。それだけ力のある学生たちの集まりだと感じています。彼(女)らは、「目の前の相手をサポートする」という私たち臨床心理士とも共通する志向性のもと、日々活動を行っています。その中で培われるコミュニケーション力や相手を思いやる力、考え、感じ、行動する力、そして数えきれないほどの経験や思い出は、学生が社会に出ていく際の貴重な財産になるのだろうなと思いながら日々見守っています。ピアサポーター学生委員会ACS学生委員会ピアサポーター学生委員会は、学生目線で学生のサポートを行う団体です。「ピア(peer)」は「仲間」を意味しており、ピアサポーター学生委員会では、同じ三重大学に通う学生の大学生活をより充実させるべく活動しています。新入生の履修や大学生活について相談を受けつける「なんでも相談」、人前での発表の練習やプレゼンスキル向上のための「プレゼン練習会」、下宿生に向けた「料理教室」などの大学内を対象とした活動だけでなく、他大学で同様にピアサポート活動を行っている団体との交流なども行っています。私たちACS学生委員会(障がいに関する学生委員会)は、障がいのある方への支援を目的として活動しています。昨年度の主な活動として、エレベーターやスロープなどの場所を示した学内バリアフリーマップの作成や障がいに関する講演会やイベントへの参加、他大学との実践的な交流会などを行いました。 今年度は、より詳細な情報を加えた学内バリアフリーマップの作成や実際に働いている障がいのある方の講演会への参加を中心に行い、引き続きイベントへの参加、施設訪問や交流会も実施する予定です。今後は、パソコンテイクの練習や知識の習得のための研修も実施し、メンバーのスキルアップを図ることで、支援体制を整えていきたいと考えています。学生による学生支援活動ピア●キャンパスライフ●学生による学生支援活動58

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