三重大学医学部医学科案内
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パイロットや宇宙飛行士を養成するために本物のGlobal Educationは、全国の大学で最も規模が大きく、世界の各地域での実習に参加できるという特色があります。第1-4学年次には早期海外体験実習(1-2週間の見学実習)、第4-5学年次には海外リサーチ・インターンシップ(米国の研究機関での3-4週間の研究体験)に参加することができ、最終学年の第6学年次には、海外臨床実習(4-8週間の海外医療機関での診療参加型臨床実習)に参加できます。Simulation-based Medical Education飛行機やロケットに搭乗する前に実物そっくりのシミュレーターで訓練するのをテレビなどで見たことがありますか?ある患者さんが受ける医療処置が、どんな医師にとっても実は初めての経験ということがありえます。時には命の危険を伴うような処置をぶっつけ本番で患者さんに行っていた時代がありましたが、最近ではパイロット教育のフライトシミュレーターのように高度な医学技術をシミュレーターという訓練機器を用いて十分習熟したのちに患者さんに行うように医療教育も変化してきました。医学部附属病院の外来棟5階にそのスキルズラボ(クリニカルシミュレーションセンター)はあります。三重大学のスキルズラボは決して広い方ではありませんが、心臓や呼吸の音を発生させて診断練習する基本的なトレーナーから分娩、血管内手術、内視鏡検査、腹腔鏡手術を安全に行えるようバーチャルリアリティを駆使した最新のシミュレーターまで、訓練用機器の整備は全国有数と自負しています。特に災害や事故の際に要求されるチーム医療能力を訓練するためのヒト型の高機能シミュレーター(SimMan3G:海外臨床実習は、第6学年の約半数(60名程度)が参加する大規模な実習であり、米国・欧州などの先進国だけでなく、アジア太平洋・アフリカ・南米の国々での実習を体験できます。このような国際的な活動に併せて、学内での語学教育、国際保健医療教育を強化し、グローバルに通用する能力と国際感覚を持って、地域保健医療に貢献する医師の養成を目指しています。 心電図、心音、呼吸音、神経所見、チアノーゼ、発汗、痙攣、出血、発語などあらゆる病的状態をコンピューターの遠隔操作で再現し、適切な蘇生処置や薬物投与に反応して状態を変化させることのできるマネキン。米軍、自衛隊、レスキュー隊などの医療訓練でも使用)は5台を有し、高校生の入学前教育から医師に至るまで幅広く利用されています。当院の研修医は24時間、本学の医学科・看護学科学生も午前9時から午後5時まで教員と一緒に自由に利用できます。是非一度遊びに来てください。(http://mie-u-ccc.com/skillslab/index.html)グローバル化教育三重大学医学部が実施する医学部学生の海外実習シミュレーション教育

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