三重大学 生物資源学部・大学院 生物資源学研究科 学部案内2022
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資源循環学科共生環境学科生物圏生命化学科海洋生物資源学科08地球環境学教育コース猛暑や冷夏、寒波や豪雪や暖冬、異常多雨や干ばつ、北極の海氷の減少、地球温暖化。これら地球規模での異常気象や気候変動が「なぜ?」起こっているのか。この「なぜ?」に対する完全な答えを人類はまだ得ていない。研究室ではこれらの解明に挑んでいる。熱帯や北極の異変が日本の異常気象に及ぼす影響などの、地球規模の気象研究と、黒潮など日本周辺の海が異常気象や台風・豪雨などに及ぼす影響などのローカルな気象の双方を、練習船を用いた海洋上の気象観測や陸上の気象観測、そして地球全体や日本周辺の大気の流れや気温の変化の数値シミュレーションによって研究を行っている。気象は私達の社会経済活動と密接に関わっている。このため、例えば気象庁は、数日先までの短期予報、1週間先までの中期予報、半年後までの長期予報など、各種の天気予報を公表している。しかし、特に中長期予報の社会への応用はまだまだ不十分である。一方で、この天気予報作成のために世界各地で観測された過去の気象データが蓄積されている。こうした気象に関する様々なデータの解析を通じて、「気象メカニズムの理解の深化を通じた気象予測精度向上への貢献」と「気象予測データの社会への応用」を行うことが当研究室の目標である。今日大気中の二酸化炭素などの増加で気温が上昇し、地球温暖化がいろいろな異常気象の原因ではないかと言われている。海洋でも北極海の海氷の減少や深層水温の上昇などの異常海洋現象が報告されている。この研究室では、関連する海洋気候変動や海洋大循環の流速、水温、塩分、密度などの変化を調べている。手法には、三重大の練習船「勢水丸」による直接海洋観測とその結果の解析、コンピュータを用いた数値モデル実験、日本海洋データセンターなどに蓄えられた長期観測データの解析などがある。大切な地球環境を守るため、皆さん、地球気候変動の核となる海洋のいろいろをいっしょに調べましょう。地球の表面積の7割を占める海は、大気を暖めたり冷やしたり、水蒸気を大気に与えたりすることで、地球の気候に大きな影響を及ぼしている。海が猛暑や寒波、大雨や干ばつの原因となっていることも多いと考えられているのである。しかしながら、海洋と大気の変動システムは複雑で、気候変動における海の役割を明らかにするために今後解明していかなければならない研究課題が数多く残されている。本研究室では、集中豪雨、低気圧、台風など様々な大気現象に対して海がどのような役割を果たしているのかを明らかにしていくとともに、海の変化が将来の気候にどのような影響を与えるのかを調べている。地球規模で懸念される環境問題に対して、現在の科学は社会に「わかりやすい」情報として浸透し、将来の適応・対処を考える上で適切に扱われているのか?その反省から、地球環境科学は地球生命圏の多様な環境を理解し、さらに社会と協働する“超学際的”な思考を発展させる必要がある。本研究室では、気候・地形・植生・雪氷等の環境変化が人間社会に与える影響を、現地調査を基本に、衛星データ解析、地理情報などの空間拡張の技術を用いた研究手法と重ね合わせて、近将来の時間スケール(30年)を念頭に、地球生命圏で起こりえる変化やその脆弱性・可塑性への分野横断的理解を進める教育研究を行う。農業生産や環境保全を対象に、システム工学、情報工学、化学工学の基礎から応用までを教育研究する。具体的には、農業生産現場で利用可能なセンシング技術の開発、農業生産システムで活躍する機械・ロボットの制御、スマートフードチェーンにおける流通負荷特性の把握など、食料生産に関する技術開発を研究する。また、農業残渣をはじめ未利用資源の半炭化技術や化石代替燃料の製造技術に関して研究する。生物生産や工業生産、環境などに関わる機械・設備システムについて、安全・安心で低環境負荷の実現および新しいシステムの創成を目標とする。情報工学やシステム工学などを用いて機械・設備システムの性能を解析し、併行して先端技術の導入により環境にやさしく安全・安心な機械・設備システムの設計と状態監視・診断法および知能ロボットシステムについて教育研究を行う。“地球とともに生きる”〜地球温暖化・エネルギー等の人類的課題に対し未来展望を明らかにするためには人間を含む地球をシステムとして理解することが大切である。本研究室では、(1)「これまでの地球」について、生命進化、白亜紀温暖期、恐竜絶滅、氷河期の■、など地球史イベントを調べ、地球がいかに微妙なバランスのもとで成立しているか、を研究している。また、(2)「これからの地球」〜持続的な地球システムについて、自然のエネルギーを利活用した地球とともに生きる具体的ビジョンについて研究し、自治体、一般企業、市民の方々といっしょに実践的な未来ビジョン作りに取り組んでいる。水を「自然の恵み」ととらえるか、「災害を起こす脅威」ととらえるか?当分野では両方の観点から「水」を考え、良好な水環境を守るとともに水災害から人を守るための教育・研究を行っている。学問分野的には、水文学、水資源工学、河川工学、自然災害科学ということになる。水循環の中では、降水や洪水といった辺りを重視し、自然災害科学の中では、豪雨災害、洪水災害、地震(特に南海トラフ地震)に重点を置いている。「水の教育・研究」と「地震の教育・研究」の両方を行っているところはあまりないと思うが、対象物が少し違うだけで、手法的には「統計的手法」「非線形科学的手法」を共通して用いるので、我々にはあまり違和感がない。本研究室では、贅沢ではないが十分に自由で安全で快適な社会の実現を目指している。我々は、世界の様々な側面を評価する。例えば、安全と快適は両立しないことが多い。風を切って走るオートバイは楽しいものだが、通常より大きな危険を冒すことになる。また、地域の環境をよくすることと地球の環境を良くすることもしばしば両立しない。そして世界の様々な側面の評価に基づいて、十分に自由で安全で快適な社会のための適切な地域の管理方法を考える。本研究室では、世界の様々な側面を評価し地域の管理方法を考えるときに、景観を利用する。というのは世界の様々な側面が表出され、人々に認知されるのが景観だと考えているからである。共生環境学科研究室紹介■学科・研究室の教員紹介については、教職員紹介パンフレットを参照してください(裏表紙にQRコードがあります)環境情報システム学教育コース地球環境学教育コース気象・気候ダイナミクス応用環境情報学気象解析予測学海洋気候学未来海洋予測学フューチャー・アース学生産環境システム学地球システム進化学水環境・自然災害科学環境解析学

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