三重大学 教育学部 2023学部案内
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プログラミング・ロボット体験教室授業実践「多様な視点で製品を選ぼう」ものづくりの授業「クリスマスのランプシェードをつくろう」研究授業「いろいろな形の強度を調べよう」学校教育教員養成課程松岡  守特任教授まつおか まもる【担当科目】電気工学概論、電気回路、電子工学、計測・制御、電気工学実験実習など【専門分野】電気工学、知的財産・起業家教育取得できる免許技術科教育法材料と加工機械学生の声電気生物育成情報FACULTY OF EDUCATION 2023募集人員初等教育選修(前期5名)、中等教育選修(前期3名、推薦2名)13専門的な教育・研究を探究していきます。「技術」や「ものづくり」を対象とした教育における、教材や学習指導法、教授技術について実践的に学修します。木材、金属、プラスチックと、目的により使用する材料も、加工法も異なります。また、材料の再資源化や廃棄物の発生抑制など、自然環境の保全等にも関係しています。このような材料と加工に関する技術について学修します。我々の身の回りにある工業製品全ての設計・製造・稼働・メンテナンスに関わる事項、またそれに必要となる基礎理論と応用技術について学修します。生活に密着する科学としての技術・ものづくり教育を、その理論・実践両面からのアプローチを通して深めていくとともに、それを支える材料加工、機械、電気、生物育成、情報に関する小学校に技術科という教科はありませんが、生活科、図画工作科、総合的な学習の時間など、工夫しながらのものづくりをする機会が少なからずあります。情報については、高校に情報という教科がある以外に中学校技術科に「情報の技術」という内容があるだけですが、情報教育は小・中・高を問わず今後ますます求められるものとなっています。技術・ものづくり教育コースはこうしたニーズに応えるもので、小学校教師から高校教師まで幅広く、情報教育を含めた技術・ものづくり教育に長けた人材育成を行っています。2022年度にはカリキュラムの一部見直しにより、本コースの学生は小学校や中学校技術科の免許に加えて高校の工業、情報の免許もより取りやすくなります。技術・ものづくり教育や情報教育のためには、単に作り方、使い方を知っているだけでは不十分で、その基礎となる理論、環境や倫理面の課題を理解し、持続可能な社会の構築に資するものでなければなりません。本コースではこうした技術・ものづくり教育と情報教育にまつわる様々な観点を体系的に学んでいきます。技術教育は、技術立国日本を支えるだけでなく、子どもたちの工夫創造の能力や実践的態度の育成など、人間形成の上でも大きな役割を果たしています。小学校におけるものづくりを含め、このような技術教育について学ぶのが技術・ものづくり教育コースです。本コースでは2年次より技術教育、電気工学、機械工学の3つの研究室のいずれかに所属して専門性を高めます。教員の声電気回路、電磁気の基礎をまず押さえた上で、講義と実験実習を通じて発電から最終的な利用までのエネルギー変換、身近なものから様々な産業で工夫・応用されている電気にまつわる事項について学修します。食料、バイオエタノールなどの燃料、木材の生産、花壇や緑地等の生活環境の整備など、生物育成が多くの役割をもつことについて実習を通じて学修します。情報に関する技術の進展が、社会生活や家庭生活を大きく変化させ、多くの産業を支えています。このような内容を指導できるよう、理論と実践を通じて学修します。このコースの魅力は、他ではできない様々な実践的な活動を通して、「技術」を体験的に学ぶことができるところです。実際に私が印象に残っているものには、専用機械を用いて木材や金属を加工し、スピーカーやアンプをつくる授業や、農場へ行ってトラクターに乗ったり、イチゴや豆腐などの農産物をつくったりする授業、自分で教材を開発し、それを用いた学習指導案を作成する授業などがあります。座学のみでなく、こうして自分の手で実践して自分の経験として残るところがこのコースの一番の魅力だと思います。そして、子どもたちと関わる機会がたくさんあるのも良いところです。私の研究室ではJr.ロボコンというイベントの企画・運営を学生が行います。自分たちで活動を考え、子どもたちと一緒にロボットをつくったり、日常を共にしたり、という貴重な体験ができました。技術には様々な分野がありますが、その分野を専門にしている先生方がいらっしゃったり、自分で研究室を選んだり、と環境が整えられているので自分の興味・関心があることを存分に追及することができます。また、技術科のみでなく、他校種・他教科の免許取得も可能なので、他教科と技術を関連付けながら幅広く学ぶこともできます。選択肢がたくさんあり、自分のやりたいことが見つかる、そしてそれを実践できるコースですので、大学生活がとても充実すると思います。教員を目指す方はもちろん、大学生活を価値あるものにしたい方、これから夢を見つけていく方、それを実現したい方はぜひ、技術・ものづくりコースで一緒に学びましょう!初等教育選修は小学校、中等教育選修は中学校(技術)の免許を取得します。ただし選修に関わらず、多くの学生が両免許を取得しています。また、必要な単位を取得することで工業や高校(情報)などの他校種・他教科の教員免許も取得可能です。 将来、技術立国日本を支える子どもたちに、ものづくりの楽しさと、技術の素晴らしさを伝えることのできる教師を目指し、技術教育を支える学問の理論と技能を総合的に学修します。田川 夕月さんたがわ ゆづきものづくりの楽しさと、技術の素晴らしさを伝えることのできる教師を目指して技術・ものづくり教育コース

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