工学部総合工学科/電子情報工学コース総合工学科□幅広い知識とともに高度な実践力を育成351〜2年次では、電子工学の専門知識を習得するのに必要な数学、物理、および化学などの基礎科目を学ぶとともに、情報工学のコアとなる情報理論および計算機アーキテクチャを学びます。3年次では、集積回路、半導体物理、データサイエンスの専門分野について本格的に学びます。これらの科目では専門的な講義に加えて、演習や実験を行うことで高度な実践力を身につけます。●窒化ガリウムおよび窒化アルミニウムに代表される窒化物半導体は、従来よりも高性能な半導体の素材として注目されています。半導体デバイス分野では、省エネルギー・高効率発光の次世代窒化物半導体の結晶成長およびデバイス作製を行っています。窒化物半導体結晶成長に関する開発、殺菌など深紫外光の応用、半導体光デバイス(発光・受光素子、高周波デバイス)の開発を行っています。●計算材料科学の立場から、コンピュータシミュレーションにより半導体および酸化物等さまざまな材料の構造的性質および電子的性質を予測する研究を行っています。半導体結晶成長や材料の構造安定性、物理的性質の解析・予測のための電子構造計算手法の開発および電子デバイスのための材料設計に関する研究に取り組んでいます。半導体やデジタル分野のエンジニアとして必要不可欠な基礎知識をつけるための授業が豊富に準備されています。また、これらの分野を習得するには電気工学や電子工学といった分野に関する知識も必要不可欠となります。電子情報工学コースでは、他のコースと講義の一部を共同で開講することで、半導体やデジタル分 野のみならず 関連分野に関する専門的知識も学ぶことができるようなカリキュラムになっています。電子情報工学コースでは、おもに半導体に関する分野とAIをはじめとしたデジタル分野に関する2つの専門領域について基礎から学ぶことができます。各教員は企業や国内外の大学・研究機関と共同研究をしているため、実習や卒業研究を通して世界最先端の技術を学ぶことができるとともに、社会人として必要不可欠となる実践力も身につけることができます。●計算機によるさまざまな支援システムを構築しています。また、そのための基礎技術として、機械学習(ニューラルネットワークなど)の研究も行っています。機械学習技術を応用したさまざまな支援システムの構築(自然言語処理、画像処理分野)や 教育用タブレットアプリケーションの開発をおこなっています。●AIやDXなど社会イノベーションに必要不可欠となる基礎技術とその応用に関する研究を行っています。深層学習を用いて病理画像から疾患の進行度や疾患遺伝子の変異の予測、半導体の生産管理、路面標示の劣化度評価、ドローン農作物育成評価といった実社会で求められている画像AIに関する研究開発を産学連携で進めています。半導体デバイス分野では、殺菌やバイオ計測、医療など幅広い応用展開可能な深紫外LEDの研究開発を行っています。特に、低コストでこれまでよりも高出力が期待できる窒化物半導体基板よって、深紫外LEDなどの光デバイスだけでなく高移動度トランジスタなど電子デバイスの開発も推進しています。現代社会では人工知能(AI)をはじめとするデジタル技術が必要不可欠であり、そのデジタル技術を根底で支えるものが半導体です。電子情報工学コースでは、半導体やデジタル技術に関する専門知識について基礎から学び、学んだ知識を深化させて実践力、表現力、国際感覚を養うことで、世界に通用する学術見識および社会の進歩を支えるものづくりに不可欠な「真の価値」を持ったエンジニアを育成していきます。本コースは、令和6年度に設置された半導体・デジタル未来創造センターと連携して教育研究を行います。特色ある授業半導体工学講座どんな授業を受けることができるの?デジタル工学講座社会に貢献する技術STRONG POINTS *電子情報工学コースのここに注目*学びの特色□半導体の製造からAIまで電子情報産業に必要な 知識と技術を身につける 電子情報工学コース
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