三重大学 2026 大学案内
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工学部総合工学科/建築学コース総合工学科□実習を通じて学びます□幅広い分野を総合的に解釈し、 自分の作品をつくりながら学びます37歴史的建築物や伝統的な町並みが残る地域でのフィールドワークを通じて、環境と共生する新しい建築の可能性について学びます。建築は幅広い知識が必要とされる学問です。そのため、歴史、文化、芸術、都市、環境、構造など様々な分野について学びます。建築学コースで学んだこれらの知識は、すべて自らの建築作品を設計するための基礎となります。戸建住宅、ギャラリー、図書館、小学校、集合住宅、複合ビル等、多様な作品を設計することで確かな知識と技術を身につけていきます。各種建築物の機能およびそのマネジメント手法、都市ならびに地域の計画や景観保全、私たちが受け継いでいる歴史文化、さらに建築形態を構想する際の思考技術など、建築物のデザイン・計画のための多彩な研究を行っています。建築内空間のみならずその周辺環境下での熱・空気・音・光環境を適切に制御し、健康・快適性、地球環境負荷などの観点から、より望ましい都市・建築環境を実現するために様々な研究に取り組んでいます。4年間の学習の集大成として、学生自らが敷地や用途を設定し、それに相応しい建築を設計し、図面や模型にして表現します。建築学コースでは毎年、市民に公開する展覧会でその成果を発表しています。地方公共団体と連携して、三 重 県 地 域の防災力を高める「 三 重 大学地域圏防災・減災研究センター」、「三重県・三重大学 みえ防災・減 災センター 」の活 動にも、建築学コースの教員が参加しています。先進的な環境、構造研究をもとに、災害に強い省エネルギーな暮しを実現するための技法を学びます。三重大学は海に面した大学です。中でも建築学コースの建物は最も海に近い場所に位置しています。そのため、製図室からは伊勢湾を眺めることができ、朝夕の景色は印象的です。この製図室は自分の居場所として、また勉強部屋として学生がいつでも使用できます。また図書室も整備され、建築に関する専門書を自由に閲覧できるようになっており、建築を学ぶための快適な環境が整えられています。建築物の構造設計法、建築材料の品質・耐久性評価、建築生産などに関する教育を担当しています。研究テーマとしては、鋼・鉄筋コンクリート・木の各種構造の耐震性能および材料特性に関する研究や、地震などの自然災害に対する建築防災に関する研究などを行っています。南海トラフ巨大地震などの自然災害による被害を低減するために求められる耐震技術の開発、建築物、都市、地域における総合的な対策としての行政の地域防災計画、市民・企業・大学・行政の協働による地域の地区防災計画、災害後の応急仮設住宅計画や災害復興計画などに関する研究などを行います。魅力ある建築物や都市を実現するためには、充実した知識や技術はもちろんのこと、感動を生みだすプレゼンの力も求められます。建築図学(1年生)では、建築物を設計するために必要不可欠な、図面描画やプレゼンの知識と技術を習得します。これは、特に2、3年生で受講する設計製図、4年生で受講する建築企画設計の基礎となります。二十世紀の成長する都市の時代から二十一世紀の成熟社会の時代へ。人口減少、超高齢社会、大規模災害、地球温暖化などの諸問題に対応した新しい建築像・発想が求められています。建築学コースでは、建築スケールから都市スケールに至る生活空間を取り上げ、建築の設計に必要な専門知識、建築設計図面や建築模型の製作技術などの習得を目指します。特色ある授業建築計画系建築環境設備系建築企画設計建築構造系地域防災系感動を生みだす力防災の取り組みSTRONG POINTS *建築学コースのここに注目*学びの特色□先進的な研究および技術をもとに学びます□快適な環境で学びます学生の作品の例密集市街地街路から見た天空建築展の様子(三重県立美術館にて)応急仮設住宅(東北地方) 建築学コース

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