岩手県立大学盛岡短期大学部 入学案内2020
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教育・研究クローズアップ!食物栄養学専攻では、食に関わる教育・研究活動に取り組んでいます。実験や実習、特色ある活動をご紹介します。「食品学」「栄養学」「調理学」「食品衛生学」「解剖生理学」で学んだ理論を裏付けるため、それぞれに対応した実験の科目があり、学生は自ら検証しながら科学的根拠に基づいた知識と技術を得ることができます。様々な実験に対応できるよう、学内の設備や機器は充実しています。実験を通して、試薬の扱い方、分析機器の操作方法などの基本的な手法と、結果を分析してレポートにまとめるスキルの習得も目指しています。盛岡市の白石食品工業㈱と生活科学科の学生が共同開発に取り組み、「ほおばるさつまいもパン」と「ほっこりかぼちゃ雑穀パン」が平成30年11月から2ヶ月限定で販売されました。学生が作成したコンセプトシートから採用作品を選び、約5ヶ月間の議論と試作を経て商品化。学生は仙台市の大学生協での商談に同行したり、店頭での試食販売を実施したりと貴重な現場を体験し、商品開発や販売の難しさとおもしろさを学びました。日本料理をはじめ世界各国の料理をテーマに調理方法を学ぶ「調理学実習」、乳児から高齢者までライフステージ別の栄養管理を学ぶ「応用栄養学実習」、疾病ごとの食事や栄養管理の方法を学ぶ「臨床栄養学実習」、大量調理の手法と、現場の調理員への的確な指示や経費の管理などマネジメント力を身につける「給食管理実習」。これらの実習を2年間で段階的に行うことにより、様々な現場に対応できる実践力を養います。「食品衛生学実験」の授業の一環として、2年次前期に学外見学を実施しています。見学先のひとつ、岩手県食肉衛生検査所では、徹底した衛生管理と検査体制や、安全安心を確保するための各種取組の説明を受け、学生は衛生管理の重要性を再認識しました。講義の後は精密検査室を見学することもでき、自分たちが普段の実験で学んでいる検査や分析の技術が活用され、食品の安全性や健全性が確保されていることを確認することができました。岩手県食肉衛生検査所より写真提供学外見学実習食品会社との共同開発実験11教育研究クローズアップ!

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