岩手県立大学盛岡短期大学部 入学案内2020
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2年 谷やち地 明あきか香 (岩手県立盛岡第四高校卒)2年 平ひらい井 かのこ (宮城県仙台三桜高校卒)Message多様な文化と、諸外国の人とのコミュニケーションスキルを学び、国際化社会に貢献できる人材を目指す先輩たちに、学生生活と目標を聞いてみました。在学生メッセージ文学から環境を考えるエコクリティシズム研究のねらいは、理論と実践をつなぐこと熊本早苗 研究室研究室紹介熊本早苗准教授が取り組んでいるテーマは、「アメリカの環境文学」と「災害文化研究」です。アメリカでは20世紀後半、環境保護運動が盛んになり、エコクリティシズム(環境文学批評)というジャンルが生まれました。文学の視点から環境問題にアプローチし、自然との向き合い方を探る研究です。現代のアメリカには多様なバックグラウンドを持つ作家や批評家がいて、それぞれの持つ背景によって、環境という一つのトピックが、全く異なる捉え方で表現されることもあります。その違いはなぜ生じるのかを究明するため、授業では学生に作家カードを渡し、その人になりきって考えを述べるというロールプレーイングも取り入れています。学生はエコクリティシズムを理解しながら、多様性を身近に捉える一つのきっかけも得ています。一方「災害文化研究」は、自然災害をエコクリティシズムの観点から見つめ、どんなことが言えるのかを模索する分野です。災害が頻発するこの時代において文学研究にとどまらず、理論を実践に結びつけることに主眼をおいた研究に取り組んでいます。中学の授業で世界の貧困について学び、将来は海外で支援活動をしたいと考えました。国際文化学科に入学したのは、諸外国の文化を把握したいと思ったからです。特に関心をもった科目は「国際関係論」。歴史も含めて世界情勢を広く学び、多角的視野を意識するようになりました。語学力も向上させたいので、英語に加えてフランス語も履修し、中国語の習得も目指しています。国際協力に関わるサークルにも所属しています。岩手県立大学と盛岡大学合同の「smile」では、カンボジアの子どもたちの学習支援を行い、「マニラ育英会ユース」では、里親と里子の手紙の翻訳をしています。学生のうちに海外でのボランティア活動も経験し、将来の夢を実現させたいです。国際文化学科に進学した理由は、子供の頃から英語に触れる機会が多く、海外にも興味があったことと、2年間という学びの期間が、早めに社会に出たいと考えている自分にはちょうど良かったからです。授業では、主にアメリカ人の価値観について理解を深める「西洋文化理解論」や、政治や社会問題にも触れる「国際関係論」などおもしろい科目がいろいろありますが、特に印象深かったのは1年次後期のアメリカ研修です。様々な場面で国民性の違いを体験し、日本や日本人について見つめ直す機会になりましたし、英語を話す楽しさも実感できました。将来は、英語を使う仕事がしたいです。小学校や幼稚園で子どもたちに英語を教えられる資格の取得も考えています。19在学生メッセージ/研究室紹介

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