岩手県立大学盛岡短期大学部 入学案内2025
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|教育・研究 Pick Up!|Q管理栄養士国家試験の受験対策などはありますか?A食物栄養学専攻では、卒業生を含む栄養士を対象とした管理栄養士国Education/ResearchEducation/ResearchPick Up!011年次後期の「食品学実験Ⅰ」では、食品に含まれている基本的な成分を実験的手法により解析し、「食品学」等の講義で学んだ知識を科学的に検証します。まずは実験操作の基本と実験器具類の使い方を習得し、食品の基本成分である水分、タンパク質、脂質、炭水化物などを定量し、その分析方法を学びます。食品成分表との違いを知り、実験の重要性を知ることも、ねらいのひとつです。2年次後期の「食品学実験Ⅱ」では、味噌や豆腐、ジャムやヨーグルト、甘酒、コンニャクなど身近な加工食品を作製し、加工原理や製造方法について学びます。また、原材料の違いによる製品の味や見た目への影響を観察したり、「食品学」や「食品学実験Ⅰ」などの授業で得た知識や技術を基盤にして食品成分の検証や品質評価を行い、食品の特徴や品質との関連性を学びます。Pick Up!02食材の下処理から調理、盛り付け、試食まで行う実習によって、食材の特徴と調理操作の基本を身につけます。授業は実習形式を中心としながら、講義形式の回も適宜織り交ぜられ、さまざまな料理様式の特徴や献立の基本構成、大量調理における安全・衛生の管理方法や調理の手順などを、理論と実践の両面から学びます。1年次の前期・後期を通して段階的にスキルを高めていき、2年次に行われる学内実習の「給食管理実習Ⅰ」や、学外の特定給食施設で給食の運営や管理業務の実習を行う「給食管理実習Ⅱ」に対応できる力を養います。また、「応用栄養学実習」や「臨床栄養学実習」などを履修する上でも、この授業で習得した知識や技術が基礎となります。実習は6〜7人の班編成で行われるので、協力して作業を進める能力や、栄養士に欠かせないリーダーシップを磨く機会にもなります。学に関する科目(基礎を付した科目を含む)を勉強してきているほうがよいです。しかし、高校で生物や化学を勉強してこなかった学生、勉強はしたけれど不得意という学生もいます。そこで、生物については教養科目「生命と科学」、化学については教養科目「生活の化学」と基礎専門科目「食品有機化学」といった基礎的な授業を設け、十分対応できるようにしています。18「食」に関わる専門性の高い授業や、実習、実験など、実践的な学びに力を入れる食物栄養学専攻の教育や取り組みを紹介します。食品成分の分析と評価基礎から学ぶ調理技術家試験受験準備講座を毎年開講しています。本学は栄養士養成課程であり、管理栄養士国家試験受験には栄養士として合計3年間以上の実務経験が必要です。その間に毎年多くの卒業生等が本講座を受講し、管理栄養士の資格取得を目指して取り組んでいます。また、管理栄養士養成課程のある4年制大学に進学して国家資格取得を目指す学生もいます。食品学実験Ⅰ・Ⅱ調理学実習Ⅰ食物栄養学専攻Q&AQ化学と生物を勉強していないと大変ですか?A食に関する授業を理解するためにも、基礎知識として高校で生物と化

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