室蘭工業大学 大学院 ドクターコースへの道
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仕事の内容と魅力仕事と家庭・生活のバランス進路決定のきっかけ楠本 賢太室蘭工業大学もの創造系領域(機械工学ユニット)助教・室蘭工業大学工学部材料物性工学科卒業・室蘭工業大学大学院工学研究科博士前期課程機械創造工学系専攻修了・室蘭工業大学大学院工学研究科博士後期課程物質工学系専攻修了テーマProle後輩へのメッセージどうしたいか、どうするのかを    決めるのは自分自身3 私の業務は、主に地域貢献と研究です。地域貢献の一環として、子供たちに理系の面白さとものづくりの楽しさを知ってもらうためのものづくり体験教室を行っています。ものづくりの楽しさを学生、一般市民の方に伝えることができたときの達成感が魅力の一つです。 研究では、鉄に炭素やクロム、モリブデンなどの元素を添加させ、新たな耐摩耗素材の開発を行っています。「熱処理による組織制御」、「摩耗」を主軸に、鋳物に関連した研究を進め、日本のものづくりに関する技術的な問題の解明に実験および理論の両面から力をいれています。常に、研究を進めていくことで、新しい発見をしたときの喜びを感じられることが魅力です。 修士修了後、民間企業で研究職に就きたいと考えていました。恩師への相談をきっかけに、私は博士後期課程への進学を決意しました。博士前期課程では、国内外での学会発表や工場見学など普段の生活では経験できない経験をさせていただき、各国の鋳物における研究発展について概観でき、非常に充実した生活を送っていたことも要因の一つです。研究室にもよると思いますが、海外経験を重ねて見聞を広げる大変有意義な機会を与えていただいたことに感謝しています。 博士後期課程は企業とは違い、わざわざ授業料を払って設ける「修業の場」ですので、自己研鑽に専念できるのが魅力です。進学する際には、良い指導教員を選ぶことが重要であると思います。私は、運良く素晴らしい指導教員に出会えました。是非、自分を鍛えてくれる恩師を見つけてください。 学生時代から変わっていませんが、基本的に研究や仕事中心の生活を送っています。しかし、「家庭のことを後回しにしがちになる→嫁怒る→子供は嫁の味方→家庭に居場所が無くなる」というテンプレートが発動しないように調整をしています。例えば、忙しいのに無理して帰るではなく、忙しいなら忙しいで仕事に集中する。それが過ぎたら早めに帰るようにして、家族との時間を増やす。といった感じです。 仕事と家庭のバランスを保つために、「メリハリ」を意識しています。

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