203年次~4年次 創造工学科では産業応用に直結し、専門化が進んでいる分野を勉強します。創造工学科の「創造」は、次世代の製造業や建設業などの分野で必要とされる新しい「ものづくり」を意味します。入学後1年半は共通教育により自然科学、工学、情報学の基礎知識を学び、2年後期からコースに分かれ専門知識とその活用能力を身につけます。同時に、一般教養教育において豊かな人間性と他者と協働する能力を培います。 それぞれの分野において設定された課題に対して、これまでに修得した知識を活用して解決に取り組むことで、知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養います。知識の本質的な理解とともに、問題解決能力を養う 各コースには就職活動を手厚くサポートする窓口があります。企業で活躍するOB・OGがたくさんいる強みを生かして、個人に合わせた就職斡旋なども行います。 3年生から大学院進学を目指す人は、学士修士一貫教育プログラムに申し込むことができます。このプログラムは、一足先に卒業研究に取り組んだり、学部生でありながら大学院の授業を受講したり、企業における実践的な研究課題に取り組んだり、他の人よりも進んだ経験を積むことができます。 さらに専門を究めて、より高度な技術者を目指す学生は、大学院へ進学します。大学院では研究テーマにそって研究計画を立て、実験やシミュレーションを行い、研究成果を学会などで発表します。中には国際会議で発表したり、海外で研究する大学院生もいます。このような経験を通して成長を遂げ、修了後には技術者としての活躍の場も広がります。 技術が使われる現場を見ることで、大学で学修したことがどのように世の中で役立っているかを知ることができます。3年生の夏休みに職業体験をするインターンシップという科目があり、多くの学生がこれを利用し、自身のキャリアアップに役立てています。大学院進学・就職知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養う卒業研究就職活動学士修士一貫教育プログラムインターンシップ大学院進学創造工学科の想定される就職・進学先※既存学科における過年度実績【企業】アルプス電気/IHI/伊藤組土建エアドゥ/荏原製作所/沖電気工業鹿島建設/川崎重工業/クボタ小松製作所/シャープ/新日鐵住金スズキ/SUBARU/全日本空輸大成建設/大和ハウス工業/ドーコンニプロ/日本工営/日本航空機日本製鋼所/日本電気/日本電産日立製作所/日立造船/ファナック本田技研工業 など【公務員】国土交通省/北海道/各市町村 など【進学】室蘭工業大学大学院/北海道大学大学院大阪大学大学院 など 「航空宇宙機システム研究センター」と連携して、「小型超音速飛行実験機(オオワシ)」を研究・開発しています。超音速を自立飛行するのに必要な、①複合材料を多用した軽量・高強度・高剛性・高機能な機体の開発、②亜音速から超音速までの安定飛行を実現する高い飛行特性を有する機体の開発、③超音速飛行を実現する高性能な推進システムの開発、④自立飛行を実現する誘導・制御・通信システムの開発を行っています。これらの研究・開発には、「航空宇宙機システム研究センター」に配属になった学部生が、卒業研究として教員、大学院生の指導を受けながら実施しています。(内海政春 教授)大気中および宇宙に至る高速飛行システムを革新する研究 近年、急激な人口減少・少子高齢化等の社会経済の状況が変化する中、建築や都市づくりにおいてもその変化に対応した新たな価値づくりが求められています。都市公園は、これまで、一人当たりの公園面積10㎡/人、全国では沖縄本島とほぼ同様の面積(12万ha)が整備、ストックされてきましたが、都市公園も同様に新たな価値づくりが求められている状況にあります。このような中、人口減少に対応すべく新たな都市公園における子育て支援サービスが注目されています。本研究では、都市公園における子育て支援サービスの実態や、子育て支援サービス実施による公園利用の増加、さらには、サービスを通じた人材育成の可能性や、そのための公園のマネジメント方策を検討します。(市村恒士 教授)人口減少時代に対応した都市公園における子育て支援サービスに関する研究 日本は人口減少社会となり、世の中を支える働き手が不足する状態になっています。それを補う手段として、ロボットや人工知能の活用が考えられています。そこで自動化や省力化に役に立つロボット技術の開発を目指して研究を進めています。たとえば、インフラ点検ロボット、橋やトンネル、ビル内の設備、タンクの内部など、長く安全に使うためには定期的な点検が必要です。これを省力化するために点検ロボットの要素技術や統合技術を開発しています。このほか、屋外の環境調査をサポートする自律移動ロボットのナビゲーション技術、柔らかいシートを操るロボットハンドなどの研究もしています。(水上雅人 教授) 非線形振動子の周波数引き込み現象を利用すると、ばらばらに振動している複数のシステムを同期させることができます。本研究では脚部にバネが取り付けられた4脚ロボット開発し、バネの振動を利用した高速走行の実現を目指しています。脚の運動とバネの振動を周波数引き込み現象を利用して適切に同期させると、バネの弾性エネルギーを効率よく増幅することができ、この弾性エネルギーを利用することにより効率のよい走行が期待できます。 現在このロボットでは、各脚の運動とバネの振動を適切なタイミングで同期させつつ、4本の脚の同期タイミングを変化させることにより、ホッピング動作や全方向へのバウンド走行が実現できます。(梶原秀一 准教授)弾性脚を持つ4脚走行ロボットの開発社会の人材不足を補う、ロボット技術の研究開発 近年、短時間に激しい雨が局地的に降る「ゲリラ豪雨」や経験したことのないような大雨によって災害が頻発しています。一方で、積雪の減少や急激な雪解けも心配です。その原因としてよく耳にするのは、地球規模の気候変動です。このような「水」に関するリスクを予測することで防災対策につなげ、私たちの安全を守っていきます。本研究では、模型やシミュレーション技術によって洪水で起きる水や土砂の現象を調べ、どのような対策を講じるかを考えています。また、降水、融雪、蒸発散、流出といった流域全体の水循環の仕組みを探り、水利用や水環境といった面でも気候変動の影響や対策を考えています。(中津川誠 教授)地球規模の気候変動がもたらす 「水」のリスクを予測し災害へ備える※すべて平成30年度実績(旧4学科実績)※進路決定率=(就職者+進学者)/卒業者※実就職率=就職者/(卒業者-進学者)※就職率=就職者/就職希望者進路決定率 96.1%実就職率 93.3%就職率 96.7%Pickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究
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