25活躍する卒業生たち世界のエネルギー問題を解決する 「パワー半導体モジュール」の製品開発をしています。「パワー半導体モジュール」とは、直流・交流電流の切替や、電圧の上下など、電気を様々に変換する部品です。これらは世界中の工場や自動車に搭載されており、電気エネルギーの無駄なく装置を動かすことで人々の生活を支えています。 私は小学生の頃からエネルギー問題に興味があり、高校の時に得意だった物理をさらに学び、知識を生かしたものづくりをしたいと考えていました。目標が明確でしたので、勉学に集中できる室工大の環境に惹かれて進学しました。 大学・大学院では専門知識は勿論、研究活動を通して英語力も身につきました。特に研究活動の中で、海外文献調査や留学生との議論や国際学会の参加等で英語を使用する機会が多く、英語力が鍛えられました。学業以外でも友人たちと近くの登別温泉へ遊びに行ったり、研究室仲間や教員方とバーベキューしたりと楽しみ、メリハリある学生生活を送ることができました。室工大でのかけがえのない出会いを通じ、人間的にも大きく成長できました。 就職では「エネルギー問題の解決に貢献する省エネ製品をつくる企業」と決めていました。卒業生からの豊富な情報に加え、セミナー、説明会、講義等があり、早い時期から就職・キャリアについて考えられたことがとても良かったと思います。 仕事には学生時代までのテストと違って「唯一の正解」はありません。自分の信じる答えを探し、問題解決への過程を、自分の知識や経験を基に試行錯誤していくのは難しいですが、楽しいです。 今後も技術力や語学力をより磨き、世界のエネルギー問題解決のためグローバルに活躍したいです。富士電機株式会社 河村一磨さん2017年 生産システム工学系専攻 応用物理学コース修了情報工学、経営、国際交流室工大で学んだことが活きている 「ストレージ装置(例えば、銀行ATMの取引記録やSNSのやり取りなど、皆さんの大切なデータを格納しておく装置)」を管理するソフトウェアの設計・開発をしています。 ストレージ装置を運用・管理する人が容易に管理ができるためのソフトウェアの設計・開発です。お客様は大手企業が多く、業務の規模も大きいのでとてもやりがいがあります。お客様から担当したソフトウェアに対して「使いやすい」と言われた時は特に嬉しいです。 大学院では主に専攻していた情報工学について深く学べたことはもちろん、MOT(技術経営)プログラムを通して経営についても学ぶこともできました。実は、室工大は学生総数に対しての留学生比率が高く、留学生からの評価も高い大学です。身近に色々な国からの留学生がいるので、国際交流も盛んな大学です。留学生と交流するサークル「国際交流クラブ」では、他国の文化や言語を学び、視野を広げることが出来ました。現在は海外との仕事も多く、室工大で学んだことが活きています。株式会社日立製作所 三浦貴大さん2013年 情報電子工学系専攻 情報システム学コース修了
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