室蘭工業大学 大学案内2022
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15「航空宇宙機システム研究センター」と連携して、「小型超音速飛行実験機(オオワシ)」を研究・開発しています。超音速を自立飛行するのに必要な、①複合材料を多用した軽量・高強度・高剛性・高機能な機体の開発、②亜音速から超音速までの安定飛行を実現する高い飛行特性を有する機体の開発、③超音速飛行を実現する高性能な推進システムの開発、④自立飛行を実現する誘導・制御・通信システムの開発を行っています。これらの研究・開発には、「航空宇宙機システム研究センター」に配属になった学部生が、卒業研究として教員、大学院生の指導を受けながら実施しています。(内海政春 教授)大気中および宇宙に至る高速飛行システムを革新する研究近年、急激な人口減少・少子高齢化等の社会経済の状況が変化する中、建築や都市づくりにおいてもその変化に対応した新たな価値づくりが求められています。都市公園は、これまで、一人当たりの公園面積10㎡/人、全国では沖縄本島とほぼ同様の面積(12万ha)が整備、ストックされてきましたが、都市公園も同様に新たな価値づくりが求められている状況にあります。このような中、人口減少に対応すべく新たな都市公園における子育て支援サービスが注目されています。本研究では、都市公園における子育て支援サービスの実態や、子育て支援サービス実施による公園利用の増加、さらには、サービスを通じた人材育成の可能性や、そのための公園のマネジメント方策を検討します。(市村恒士 教授)人口減少時代に対応した都市公園における子育て支援サービスに関する研究日本は人口減少社会となり、世の中を支える働き手が不足する状態になっています。それを補う手段として、ロボットや人工知能の活用が考えられています。そこで自動化や省力化に役に立つロボット技術の開発を目指して研究を進めています。たとえば、インフラ点検ロボット、橋やトンネル、ビル内の設備、タンクの内部など、長く安全に使うためには定期的な点検が必要です。これを省力化するために点検ロボットの要素技術や統合技術を開発しています。このほか、屋外の環境調査をサポートする自律移動ロボットのナビゲーション技術、柔らかいシートを操るロボットハンドなどの研究もしています。(水上雅人 教授)非線形振動子の周波数引き込み現象を利用すると、ばらばらに振動している複数のシステムを同期させることができます。本研究では脚部にバネが取り付けられた4脚ロボット開発し、バネの振動を利用した高速走行の実現を目指しています。脚の運動とバネの振動を周波数引き込み現象を利用して適切に同期させると、バネの弾性エネルギーを効率よく増幅することができ、この弾性エネルギーを利用することにより効率のよい走行が期待できます。現在このロボットでは、各脚の運動とバネの振動を適切なタイミングで同期させつつ、4本の脚の同期タイミングを変化させることで、ホッピング動作や全方向へのバウンド走行が実現できます。(梶原秀一 准教授)弾性脚を持つ4脚走行ロボットの開発社会の人材不足を補う、ロボット技術の研究開発近年、短時間に激しい雨が局地的に降る「ゲリラ豪雨」や経験したことのないような大雨によって災害が頻発しています。一方で、積雪の減少や急激な雪解けも心配です。その原因としてよく耳にするのは、地球規模の気候変動です。このような「水」に関するリスクを予測することで防災対策につなげ、私たちの安全を守っていきます。本研究では、模型やシミュレーション技術によって洪水で起きる水や土砂の現象を調べ、どのような対策を講じるかを考えています。また、降水、融雪、蒸発散、流出といった流域全体の水循環の仕組みを探り、水利用や水環境といった面でも気候変動の影響や対策を考えています。(中津川誠 教授)地球規模の気候変動がもたらす 「水」のリスクを予測し災害へ備える3年次 〜 4年次知識の本質的な理解とともに、問題解決能力を養う卒業研究それぞれの分野において設定された課題に対して、これまでに修得した知識を活用して解決に取り組むことで、知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養います。機械ロボット工学コース建築土木工学コース航空宇宙工学コース電気電子工学コースPickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究Pickup ! 研究

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