31活躍する卒業生たち活躍する卒業生たち私は、「パワー半導体モジュール」の開発をしています。パワー半導体モジュールとは、直流・交流電流の切替、電圧の上下など、電気を様々に変換する部品で、様々な装置を電気エネルギーの無駄を少なく動かす部品です。世界中の工場や自動車で使われて人々の生活を支えています。小学生の頃からエネルギー問題に興味があり、得意の物理を学び、その知識を活かして「ものづくり」をしたいと思っていました。目標が明確でしたので、勉学に集中できる環境がある室工大に進学しました。大学・大学院では専門知識に加えて、海外文献調査、留学生と議論、国際学会参加などで英語を使用する機会が多く、英語力も鍛えられました。学業以外にも、友人と温泉へ行ったり、研究室仲間でバーベキューをしたりと、メリハリある学生生活を送ることができました。就職では「エネルギー問題の解決に貢献できる省エネ製品をつくる企業」と決めていました。卒業生からの豊富な情報に加えてセミナーや説明会等もあり、早い時期からキャリアについて考えられて良かったです。仕事は、学生のテストと違い「唯一の正解」はありません。自分の答えを探し、問題解決への過程を知識や経験をを生かして試行錯誤するのは難しいですが、楽しいです。今後も技術力や語学力を高め、世界のエネルギー問題解決するためにグローバルに活躍したいです。富士電機株式会社 河村一磨さん北海道旭川東高等学校 出身 2017年 生産システム工学系専攻 応用物理学コース修了世界のエネルギー問題を解決したい川崎重工業株式会社 渡邉義昭さん北海道斜里高等学校 出身2016年 生産システム工学系専攻 航空宇宙総合工学コース修了少年時代の夢を叶えて航空機をつくる仕事へ私は、航空機のガスタービンやジェットエンジンの生産技術業務（製造工程設計/維持・管理や新規技術開発）をしています。「早く・安く・安全」で「高品質」なものづくりの方法（技術）を考えることが仕事です。担当するジェットエンジンやガスタービン部品は、特に厳しい品質要求が求められ、困難な課題も多いですが、やりがいがあります。現場には新たな発見が沢山あり、それらを自分の目で確認し、調査分析や試行錯誤しながら良い方法を生み出して改善していくことが面白いです。子供の頃から「ものづくり」が好きで、特に航空機について学びたいと思っていました。室工大に「無人超音速実証機開発プロジェクト」があることを知り、実践的な勉強がしたいと思って室工大に進学しました。大学では仲間と協働して一つのものを作る面白さや大変さを学びました。また、週末には仲間とバイクツーリングに行ったり、北海道を満喫しました。室工大は、第一線で活躍する先生が多く、企業や研究機関との共同研究などもあり、高度で実践的な研究をすることができる環境です。株式会社ドーコン 吉兼ひなのさん北海道千歳高等学校 出身 2018年 建築社会基盤系学科 建築学コース 卒業自分たちが設計した建物がカタチになることが楽しい私は、道内の公共建築物の意匠設計をしており、これまで保育所や消防署などを担当しました。その場所にふさわしいデザインをすることも大切ですが、使う人のことを理解し、安心して快適に過ごせる建物を総合的に検討する必要があり、構造や設備の担当者と分担しながらチームプレーで設計をしています。そのほか、「計画業務」では建設位置や施設規模、建設費用などの条件を整理し、「工事監理業務」や「調査業務」では作業着で現場に出ることもあります。一般的な建築設計事務所とは異なり、総合建設コンサルタントとして、まちを構成する様々な用途の建築物に関わる機会があります。私は、学生時代から「公共建築をつくりたい」「北海道で活躍したい」と考えていました。その中で、私の人生の様々な場面でこの会社が設計した建物に触れていたことを知り、人々の生活に自然と寄り添うプロジェクトに携われることに魅力を感じ、この会社で働きたいと強く思いました。仕事で大切にしていることは、男性が多い業界だからこその「女性ならではの技術的視点」です。そのためにも、たくさん経験を積み、活発に意見を交わすことで、より良いものをつくっていきたいと考えています。自分が担当した建物がカタチとなり、これから実際に使われていくのが楽しみです。子どもの頃からものづくりが好きで、手に職をつけて働くことに憧れていました。建築士になりたくて室工大に進学し、専門科目を学ぶことで建築分野への志がより高まりました。研究室ごとに企業や地域と連携した特色ある研究活動をしており、学外にも派生するような取組に参加できたのは貴重な経験です。考え方も視野も広がるので、就職活動にも大いに役立ったと感じます。また、「ものづくり基盤センター（cremo）」には、ワクワクするような様々な機器が揃っていて、建築模型制作でもお世話になりました。室工大はものづくり好きにはたまらない環境ではないでしょうか。サークル活動は「雪合戦部」に所属。「スポーツ雪合戦」は北海道らしい競技で、経験者が少なく大学からでも始めやすかったです。活動を通して組織運営を学ぶこともできました。また、天気の良い日は外のベンチでお弁当を食べたり、図書館で友達と課題や試験対策をしたのも良い思い出です。室工大の卒業生は全国各地で幅広い分野にわたって活躍しており、特別授業の講演会では卒業生のお話を聞けたのがとても印象的で、就職活動にも大いに役立ちました。インターンシップやOB訪問などの継続的なサポートがあったのも心強かったです。室工大では知識に加えて、実践を意識した仕事に活きる内容まで学ぶことができます。将来の目標が明確な方に限らず、工業系に興味のある方、具体的な目標がない方も、自分の選択肢を広げられる場所です。
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