室蘭工業大学 大学案内2022
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33私は機械設備係として、各設備の修理計画を作成して工事業者に工事を発注をする仕事をしています。機器の故障状況から最善の修理方法を判断し、工事業者に素早く的確な指示をすることが求められます。修理には多くの種類があります。例えば、精密作業では0.01mm単位精度の作業が求められますし、機器の状態を点検して修繕計画を作ることも必要です。常に「時間を掛けてもBestな選択」をすべきか、「早急な判断でBetterな判断」をすべきかを考え、最小の労力で最適な結果を出す方法を模索して、設備が常に安定して稼働するように努めています。突発的なトラブルにも、素早く、柔軟に対応出来た時には自身の成長を実感することができます。私は、元々、地元企業への就職を希望しており、その中でも「循環型社会」に貢献できるセメント業界を選びました。日鉄セメント株式会社のような地元・室蘭との関係が根強い企業では、特に室工大の卒業生はとても重宝されていると感じます。私は、子供の頃から理科に興味があり、様々な科学技術を学びたいと思っていました。高校でも物理が好きで、地元で物理を学べる室工大へ進学しました。研究室では思考錯誤しながら、何度もサンプル製作をしたことが特に思い出に残っています。物理を学ぶことで「多角的な視点」を持ち「柔軟な発想」が出来るようになり、仕事にも役立ちますし、大学で学んだことは工業系の資格取得にもとても役立ちました(特に熱力学、電磁気学、流体力学、物理数学)。室工大は「自身で考え、学び、実行できる能力」を身につけることができる大学です。社会人として必要とされる基礎力を自然と身に付けられる環境だと思います。現在は、工場全体の管理に必要な資格の取得を目指して頑張っており、これまでにエネルギー管理士(熱分野)などの資格を取得しました。今は電気主任技術者の資格に挑戦しています。今後も社会の役に立てるよう、必要な技術や知識を身につけて頑張っていきたいと思います。日鉄セメント株式会社 大友貴博さん室蘭栄高等学校 出身 2017年 生産システム工学系専攻 応用物理学コース 修了室工大で「自身で考え、学び、実行できる能力」を身につける私は、医薬品や食品など、様々なメーカーの「異物混入防止」や「品質保証」の為の製造環境の調査、対策立案、社員教育等を支援する仕事をしています。日本の消費者は「品質」「安全・安心」に対する意識が非常に高く、商品に対する目線も厳しいため、メーカーも異物混入防止は最重要事項の一つとして取り組んでいます。我々が削減対象とする異物は微生物、金属片、ビニール片、アレルゲン、塵埃など、製品により様々です。顧客の工場で起こっている問題に対して工場レイアウトや製造工程、人や物の動き方などから仮説を立て、各種調査を行って根拠となるデータをとり、改善を促していく。まさに学生時代に学んだ考え方とプレゼン力を活用する仕事です。自分の考えた改善シナリオが顧客に採用され、企業の抱えていた問題が解決された時の達成感はとても大きいです。私は昔から理科が好きで研究者になることが夢でした。室工大の大学・大学院を通して、仮説・検証・根拠付けなど、問題解決に必要な論理的思考や、相手に伝えるプレゼン力を学びました。研究室はとてもアットホームな雰囲気で、先生や先輩との距離も近く、研究に没頭できる施設環境でした。一方でキャンパスの外に出れば海も山もある自然豊かなロケーションで、キャンプ、スノーボード、BBQなど、楽しく、メリハリある学生生活を送ることができました。今も先生や当時の仲間と会う機会もあります。皆さんも、室工大でたくさん学び、たくさん遊び、色々な経験を積んで大きく羽ばたいてほしいです。私が仕事をする上で大切にしていることは「先入観を持たずに情報を見ること」「相手の立場で物事を考えること」です。顧客の抱える問題は、様々な要因が複雑に絡み合って起こっています。データをフラットな目線で見ることで、「重要な糸口」を見落とさないように心掛けています。製品の不良率を改善することは、消費者の求める「安心安全」に繋がります。業務を通してより一層の社会貢献をしていきたいと考えます。アース環境サービス株式会社 一箭俊祐さん北海道滝川高等学校 出身 2001年 工学研究科応用化学専攻 修了大学で学んだことを生かし、お客様の安全・安心を守る活躍する卒業生たち活躍する卒業生たち株式会社日立プラントコンストラクション 坂脇卓磨さん北海道中標津高等学校 出身 2017年 生産システム工学系専攻 応用物理学コース 修了夢をかたちにできる大学原子力発電所の再稼働に向けた「国内初の装置」の設計担当として、製品が安全に動作するよう、製品図面の作成や、部材の強度評価、要素試験等をしています。原子力業界には高い信頼性が求められ、困難も多いですが、難しいことにチャレンジできることにやりがいを感じます。私は幼少期から「得意な物理を活かせるエンジニア」「理科の高校教員」「英語を使う仕事」が夢でした。室工大への進学した理由は主に2つあり、1つは「超伝導」を学びたかったからです。超伝導とは、ある温度以下で電気抵抗がゼロになる性質で、リニアモーターカー、病院のMRIなどの電磁石に応用されて、交通機関や医療関係の発展に大きく貢献しています。大学では自分達で超伝導体を製作して実験をしました。二つ目は室工大で学ぶことで「エンジニア」と「高校理科教員」のどちらにもなれる可能性があったからです。室工大には幅広い教育プログラムがあり、学びながら自分のやりたいことを見つけることができました。室工大は沢山のことを私に与えてくれました。「研究を通じて学んだ論理的思考力」「実験結果の解析を通じて学んだプログラミング言語」「学会発表でのプレゼン能力」「英語文献、国際学会、留学生との交流で身につけた英語力」は今も役立っています。また、先生方は学生の教育にとても熱心で、就活でも親身にサポートしてくれました。就職活動の最終面接で、役員から「学生時代の経験に裏付けされた自信があり、やりたい事が明確で堂々として頼もしい」と言葉を頂きました。これは、室工大での経験があったからだと思います。今後も設計者としてスキルを磨いて、様々な資格を取得し、憧れの海外での仕事にも挑戦したいです。常に持ち前のチャレンジ精神を大切に頑張ります。

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