室蘭工業大学 大学案内2022
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4室蘭工業大学は、北海道における理工学系単科大学として、「創造的な科学技術で夢をかたちに」を基本理念としています。室蘭工業大学は、北海道における理工学系単科大学として、「創造的な科学技術で夢をかたちに」を基本理念としています。そして、北海道の将来に貢献することを大学のミッションとしています。そして、北海道の将来に貢献することを大学のミッションとしています。2060年ごろとは、今の大学生が60歳台となっているころです。2060年ごろとは、今の大学生が60歳台となっているころです。すなわち、彼らが社会の中で重要な役割を果たしているころです。すなわち、彼らが社会の中で重要な役割を果たしているころです。私たち、室蘭工業大学は、「学生諸君の将来の果たすべき役割や実現していきたい姿を描けないようでは、私たち、室蘭工業大学は、「学生諸君の将来の果たすべき役割や実現していきたい姿を描けないようでは、大学の役割を果たすことができない」と、考えています。大学の役割を果たすことができない」と、考えています。また、2060年ごろは石油に代表される化石燃料が 「限りある資源である」ことが確実に認識され、また、2060年ごろは石油に代表される化石燃料が 「限りある資源である」ことが確実に認識され、そのための対策が行われている時代であるとも考えています。そのための対策が行われている時代であるとも考えています。もう一つ2060年を考えた理由があります。もう一つ2060年を考えた理由があります。それは、経済循環や科学技術の大きな変革の波は約40年から50年であることです。それは、経済循環や科学技術の大きな変革の波は約40年から50年であることです。このビジョンで、40年後、すなわち 2060年の北海道の姿を、私たち大学の研究者が描き、このビジョンで、40年後、すなわち 2060年の北海道の姿を、私たち大学の研究者が描き、これを本学の理念である科学技術でかたちにしたい 「夢」としようと考えました。これを本学の理念である科学技術でかたちにしたい 「夢」としようと考えました。これは、シンクタンクなどによる未来予想とは異なる視点をもった科学技術の専門家が考える将来像です。これは、シンクタンクなどによる未来予想とは異なる視点をもった科学技術の専門家が考える将来像です。「創造的な科学技術で夢をかたちに」の「創造的な科学技術で夢をかたちに」の夢夢を語るを語る■ ひと・MONOのモビリティが3次元化された社会平面(2次元)的に張り巡らされた道路や鉄道の線路の維持・管理には多くのエネルギー・時間・労働力が必要です。これからは、点と点をつなぐインフラに多くの資産が投資され、空 (3 次元)を飛んで、ひとやMONOが移動する社会が実現します。■ ドラえもんの「タケコプター」社会空を飛ぶ道具は高価なので、みんなで共有(シェアリングエコノミーと呼びます)し、必要な時に必要な場所へ移動(個別オンデマンド移動と輸送と呼びます)できる社会になっています。■ 宇宙でエンターテイメントを楽しむ社会私たちは芸術や知的好奇心を大事にしています。これは将来も変わらないと考えます。ヒトの精神解放のーつとして宇宙に対する興味が高まり、地球外への旅行、宇宙空間を用いたエンターテイメントが実現します。視 点3モビリティの視点モビリティの視点「MONO」にIDがついた社会ブルームバーグやINGは、2050年ころに、世界の物流の1/4以上は3Dプリンターを用いたデータ物流になると予言しています。つまりこれまで船などで運ばれていた車や家電などは、単にデータだけが送られ、部品の作成や組み立ては現地で行う方式が進むということです。この時に重要なのは、同じデータで作られたMONOは全く同じものになるということです。そうすると、ある型の自動車のブレーキに同じID をつけると、故障履歴などとIDを紐付けることができないことになってしまいます。ブレーキの材料など、私たちが使っている自動車一台ごとの部品に違ったIDがつくことにより、品質管理が格段にしやすくなり、いいMONOが流通するという状況が加速されます。購入するあるいはレンタルする車の過去の状況がIDで簡単にわかります。つまり、IDは現在の信用に代わる役割も果たすことになります。これらのIDを利用してより信頼性が高く、健全な中古車市場を形づくることができる社会になります。2060年の農家の生活農園主Aさんの一日を紹介しましょう。彼の農園は、25haを超える規模の大規模農園です。10人ほどの社員と20名ほどのアルバイトにより運営されています。主力商品は、トマトやキュウリなどの野菜です。栽培から選果、パッキング、販売先への輸送までも一括で行っています。彼の農園は、年間売り上げが2億円、計上利益率10%強を実現しており、30代半ばの彼の年収は約550万もあります。彼の仕事はいわゆる畑仕事と呼ばれる農作業中心ではなく、環境制御コンピュータの設定・操作、収量予測、アルバイトの就労スケジュールの管理、販売先とのやりとりといった農園の運用全般に関わる幅広い業務です。彼の農園では、AIやロボット、各種センサー技術が積極的に導入されており、単純な肉体的負担の重い労働はありません。その一方、最新の栽培ノウハウ、栽培のための最新機器の調査や導入、さらには市場ニーズの調査、分析に基づく栽培戦略の策定といった農園経営の重要な部分に関わる業務内容が求められています。彼の勤務時間は朝9時から夕方5時までとほぼ決まっており、終業後には子供の保育園・幼稚園への迎え、夕食の準備など子育てや家事を担うことが十分可能な、仕事とプライベートが両立しやすい働き方となっています。

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