室蘭工業大学 大学案内2022
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6■ 宇宙旅行の先進地にしましょう国内旅行や海外旅行へ行くような感覚で宇宙旅行へ。遊園地に行くような気分で無重力体験飛行を楽しむ。家族や気のおけない友人と一緒に宇宙ホテル滞在ツアーに参加する。宇宙への出発・帰還基地を作ろうとした場合、北海道は東または南にひらけた広大な敷地を有し、漁場や航路との干渉が少ないなど、建設に適した多くの条件を満たしています。北海道に宇宙港を作りましょう。■ 宇宙への玄関口としての宇宙港(スペースポート)ロケットの開発・運用に携わる人たちだけでなく、多くの観光客や取材・マスコミ関係者が集い、人々の心を霙わせ、緊張感と高揚感に包まれる場です。物資や人の往来が活発化し、近隣地区にはホテルも整備されます。ロケットや人工衛星などを作る機械系産業、電機系産業、地上設備や装置の整備を担う土木・建築・プラント・エンジニアリング系産業、電気や水などのインフラ・エネルギー系事業も集まってくる場所になります。北海道を宇宙にむけた基地とする目 標5■ 北海道は昔からフロンティア精神にあふれる地です広大な大地、豊かな自然、道民のオープンな性格、東京や大阪という影響力の大きい地域から地理的に離れていること。それでいて、飛行機を使えば日帰りで東京往復ができるという恵まれた地域です。北海道は面積で日本の22%に当たる83,456 km²でありオランダの倍くらい、人口では552万人でデンマーク、フィンランドと同じくらい、オランダの1/3くらいです。■ すでに、チャレンジは始まっています大樹町で成功した小型ロケットの打ち上げ基地、自動運転車を用いた交通サービスの実験などすでにいくつかの分野では成功例も出つつあります。北海道を大いなるテストフィールドとする目 標6■ エネルギーの自立が必要です2017 年度の北海道の貿易赤字 8000 億円のうち、6300 億円が鉱物燃料の輸入によります。北海道は風カ・地熱・太陽光といった再生可能エネルギーの宝庫です。情報技術との融合によって、エネルギー消費を抑える努力も必要です。エネルギーにはID が付与され、エネルギーの質・源を選択しながら賢く利用します。■ 物質の自立も目指しましょうさまざまな社会インフラや建造物、MONO の超長寿命化を実現しましょう。そして、「補修をするか・新しくするか」を判断する仕組みを導入し、MONOの利用をやめる場合には、「MONO 破壊図」に則って適切に破壊し、新たな価値を付加する仕組みを用意しましょう。北海道で物質とエネルギーの自立化とID化をめざす目 標4エネルギーにIDがつくと家庭や企業の電気エネルギーはどうやって発電されたものかは意識されていません。一部契約によって「グリーンエネルギーを使っています」と宣伝する場合もありますが、本当にそこで使っている電気が例えば室蘭の風力発電所で 作られたものかどうかは判別できる仕組みとはなっていません。これは、電気は貯めることが難しいため、ほとんどは 発電と同時に消費されるという性格を持つためです。リアルタイムで流れている電気にIDを付ける(電気に色を付ける)とどんなことができるようになるでしょう。電気を使う人がIDを指定して使うことができます。これにより、価格やCO2の環境負荷も考えた選択ができるようになります。また、電池の技術が進んで蓄電池などに必要な電気を十分に貯めることが可能になると、電気の地産地消ができ効率的、経済的そしてエコな電力消費が実現します。室蘭工業大学北海道のためのMONOづくり2020-2060

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