ののと1*:博士課程進学の環境を改善するためのノンアカデミック・キャリアパスに関する調査最終報告書 (平成22年3月31日 ㈱野村総合研究所) アドバイザリーボードにより学外からご意見、提言をいただき、これらを活用して長期インターンシッププログラムの実質化と充実、DC英語プレゼンテーションや外部講師による特別講演を一層充実させて、足腰の強い幅広人材を育てています。また、複数教員による集団指導体制を取り入れ、多様なものの見方を身につけられるようにしています。 また、経済的支援として、JSTによる次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用した学生(令和4年度は16名)に対する生活費・研究費支給をはじめ、日本学生支援機構奨学金への推薦、リサーチ・アシスタントへの採用、入学料・授業料の免除制度、長期インターンシップや海外発表への旅費の補助などを行っています。 工学系の博士後期課程学生の民間就職への意欲は他系の専攻よりも高く、企業も採用意欲は高いという調査報告*もあります。本学では、インターンシップへの参加、ドクコンや企業説明会などの実施により学生と企業との交流の場を提供し就職の支援をしています。 1990年の博士後期課程設置以降の課程博士修了生は、社会人学生や留学生を含めて495名(2022年4月)に達し、2014年度に工学専攻となってからは修了者が98名います。98名の就職状況は、農業・林業1名、建設業5名、製造業9名、学術研究、専門・技術サービス業34名、教育、学習支援業22名、その他27名で、イノベーション博士人材の先駆けとして国内外で活躍してくれることが期待されています。皆さんも、後に続いてみませんか?室蘭工業大学理事(総務・学術担当)・工学専攻長松田 瑞史 皆さんは、大学院博士後期課程(DC)についてどのようなイメージを持っていますか。「優秀な人材?」、「お金(学費)の工面が大変?」などの漠然としたイメージでしょうか。博士後期課程の学生がどのように生活し、どんな困難と向き合いながら、どのように充実した研究生活を送っているのか?、関連する情報が少なくその実態を知らない方が多いのではないでしょうか。皆さんが博士後期課程への進学を考えようとするならば、様々な不安・疑問が浮かび上がることでしょう。このロールモデルはそのような不安・疑問を減らすために作られました。ここに収録されている先輩達の話から博士後期課程在学中の生活と修了後のキャリアを想像し、博士後期課程への進学が増えることを期待しています。 本学の博士後期課程は1990年4月に設置され、時代の変化に合わせ2009年と2014年に改組されています。現在の工学専攻では、工学全般の諸分野を扱い、科学技術の進展による研究分野の変化や幅広い分野に関連する企業からの要望に柔軟に対応できるイノベーション博士人材の養成に重点的に取り組んでいます。工学専攻人材育成工学専攻就職支援就職状況専攻長あいさつ
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