室蘭工業大学 大学案内 2024
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10研究PickUP!研究PickUP! 研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!研究PickUP!知識の本質的な理解とともに、問題解決能力を養う 人口減少時代に対応した都市公園における子育て支援サービスに関する研究(市村 恒士 教授)地球規模の気候変動がもたらす「水」のリスクを予測し災害へ備える。(中津川 誠 教授)社会の人材不足を補う、ロボット技術の研究開発(水上 雅人 教授)大気中および宇宙に至る高速飛行システムを革新する研究(内海 政春 教授)弾性脚を持つ4脚走行ロボットの開発(梶原 秀一 准教授)都市公園におけるフィールドワーク水害のシミュレーション模型開発中のロボット小型超音速飛行実験機(オオワシ2)弾性脚を持つ4脚走行ロボット急激な人口減少・少子高齢化など社会経済状況が変化する中、建築や都市づくりでも変化に対応した新たな価値づくりが求められています。都市公園は、これまで一人当たりの公園面積10㎡/人、全国で沖縄本島とほぼ同様の面積(12万ha)が整備、ストックされてきました。その新たな価値づくりとして、人口減少に対応した子育て支援サービスが注目されています。本研究では、都市公園における子育て支援サービスの実態、サービス実施による公園利用の増加、サービスを通じた人材育成の可能性、公園のマネジメント方策を検討します。近年、短時間に激しい雨が局地的に降るゲリラ豪雨や、かつてないような大雨による災害が頻発しています。一方で、積雪の減少や急激な雪解けも心配です。原因としてよく耳にするのは地球規模の気候変動です。このような「水」に関するリスクを予測することで防災対策につなげ、私たちの安全を守っていきます。本研究では、模型やシミュレーション技術により洪水で起きる水や土砂の現象を調べ、どのような対策を講じるかを考えています。また、降水、融雪、蒸発散、流出といった流域全体の水循環の仕組みを探り、水利用や水環境の面でも気候変動の影響や対策を考えています。日本は人口減少社会となり、世の中を支える働き手が不足しています。補う手段としてロボットや人工知能の活用が考えられており、自動化や省力化に役に立つロボット技術の開発を目指して研究をしています。例えばインフラ点検ロボットです。橋やトンネル、ビル内設備、タンク内部など、長く安全に使うために必要な定期点検を省力化するロボットの要素技術や統合技術を開発しています。このほか、屋外の環境調査をサポートする自律移動ロボットのナビゲーション技術、柔らかいシートを操るロボットハンドなどの研究もしています。航空宇宙機システム研究センターと連携して小型超音速飛行実験機「オオワシ」を研究開発しています。超音速を自立飛行するのに必要な「複合材料を多用した軽量・高強度・高剛性・高機能な機体」「亜音速から超音速までの安定飛行を実現する高い飛行特性を有する機体」「超音速飛行を実現する高性能な推進システム」「自立飛行を実現する誘導・制御・通信システム」の開発を行っています。これらの研究開発は、航空宇宙機システム研究センターに配属になった学部生が、卒業研究として教員、大学院生の指導を受けながら実施しています。非線形振動子の周波数引き込み現象を利用すると、ばらばらに振動している複数のシステムを同期させることができます。本研究では脚部にバネが取り付けられた4脚ロボットを開発し、バネの振動を利用した高速走行の実現を目指しています。脚の運動とバネの振動を周波数引き込み現象を利用して適切に同期させると、バネの弾性エネルギーを効率よく増幅することができ、効率のよい走行が期待できます。各脚の運動とバネの振動を適切なタイミングで同期させつつ、4本の脚の同期タイミングを変化させることで、ホッピング動作や全方向へのバウンド走行が実現できます。建築土木工学コースCourse of Architecture and Civil Engineering機械ロボット工学コースCourse of Robotics and Mechanical Engineering航空宇宙工学コースCourse of Aerospace Engineering電気電子工学コースCourse of Electrical and Electronic Engineering3年次〜4年次卒卒卒業研究それぞれの分野において設定された課題に対し、これまでに修得した知識を活用して解決に取り組むことで、知識の本質的な理解とともに問題解決能力を養います。

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