室蘭工業大学 大学案内 2024
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1414ウム(Ce)を中心とした希土類アモルファス合金を作製しています。 Ce 系アモルファス合金の研究は殆ど前例がなく、新発見に■れています。これまで多くの合金を作製し、プラスティックに匹敵する熱膨張を示すもの、超伝導や重い電子状態を実現するものなどを発見しました。これからも世界が驚く未知の合金をつくり、室蘭工大から世界に発信していきます。きナノメートルサイズの蛍光物質を結合して微小なタンパク質を顕微鏡で観察できるようにし、世界初の「アミロイドβ」の凝集の四次元観察 (三次元画像の時間観察 ) に成功しました。さらにアミロイドβの凝集抑制物質を効率的に見つけるシステムを開発、シソ科植物が高い抑制活性を持つと判明しました。今後は北海道の農業食品分野とも協力して認知症予防効果の高い食材やメニューの開発などにもつなげていきたいと考えています。災害時に切れない通信やネットワークの研究に力を注いでいます。よう東日本大震災の時、宮城県南三陸町にいた親に電話が繋がらず、3日後よう性をやく安否がわかるまで留学先で不安な日々を過ごした経験から、その必要性を実感しました。災害などで携帯電話基地局がダメージを受けても、スマホなど端末同士で情報をやり取りできる「D2D(Device to Device)通信」の基礎技術を開発しています。さらにこの技術を発展させ、ドローンなどを使って災害時の通信手段を広域確保する新手法の開発と実機でのテストを始めています。今後は、企業や他の研究機関などと連携した避難ルート探索や安否連絡などの実用化を目指しています。セリ現在は「DC 高速スパッタリング法」という方法で、セリ画像: 強相関アモルファス合金の作成画像:強相関アモルファス合金の作成画画世界が驚く未知の合金をつくるシステム理化学科 物理物質システムコース雨海 有佑 准教授世界的にもほとんど研究例がない「強相関アモルファス合金」ス合金」に規の物質開発をしています。金属でありながら元素配列に規、結則性がなく無秩序に結合しているアモルファス合金は、結き、晶化合物として存在しない原子の組み合わせで合成でき、未知の特性を持つ合金発見の可能性に満ちています。農業と連携した認知症予防へシステム理化学科 化学生物システムコース 徳樂 清孝 教授物質認知症予防や治療にはアミロイドと呼ばれるタンパク質の脳内凝集を抑制する物質病気が有効です。変性したタンパク質の自己集合はリウマチや糖尿病などさまざまな病気繋げの原因になります。変性の有無の紙一重の違いを比較することで予防や治療に繋げることができます。災害時も切れないネットワーク作りシステム理化学科 数理情報システムコース 董冕雄(とう めんゆう) 教授物理物質システムコースCourse of Physics and Materials Sciences化学生物システムコースCourse of Chemical and Biological Systems数理情報システムコースCourse of Mathematical Science and Informatics

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