室蘭工業大学 大学案内 2024
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15リニア新幹線の場合、ニオブチタン合金を液体ヘリウムで−269℃まで冷却して超電導状態を作っていますが、より高い温度で超電導が使える新しい物質を研究しています。不思議な現象を追求し、新事実を発見したときのときめ環境などの刺激に応答するさまざまな材料を開発して世の中を豊かにしたいと思い、エネルギーや環境問題の解決も意識しつつ、楽しみながら研究しています。コンピュータビジョン技術をコアとして、産業や医療分野のさまざまな課題を解決する応用的な研究をしています。体産業分野では,カメラ画像からの人の姿勢推定・物体認識・距離推定など、医療分野ではX線画像解析・手術映像の自動解析・医用画像からの臓器や病変抽出などに技術を応用する研究をしています。る「この研究が人々の役に立つか」を念頭に設定しているいテーマの半分以上は、企業や病院との共同研究となってい験ます。約30年間企業で研究開発に携わってきた私の経験を活かし、社会課題の解決を目指します。2022年4月に初めて学生を迎えた若い研究室ですが、医用画像認識の国際コンペ1位など、少しずつ成果を出しつつあります。で、きに魅せられ研究を続けています。新しい超伝導体の発見で、環境やエネルギー問題の解決に少しでも貢献できたらと思っています。画像: 光などの刺激に反応して光ったり色が変わる物質:光などの刺激に反応して光ったり色が変わる物質超電導で省エネ社会をシステム理化学科 物理物質システムコース 桃野 直樹 教授たとき超伝導とは、ある種の金属などを一定温度まで冷却したとき可能に電気抵抗がゼロになる現象で、究極の省エネルギーを可能断にします。現在は鉄道のリニア新幹線や病院の MRI 診断装置などに応用されており、将来は再生可能エネルギーと組み合わせた無損失送電などへの応用が期待されています。 光の刺激で材料を動かすシステム理化学科 化学生物システムコース 中野 英之 教授しています。光などの刺激で光ったり色や形が変わったりする有機物を研究しています。クロミック材例えば、光に応答して繰り返し分子の構造が変化するフォトクロミック材く集めて大料は、光を当てたときに分子レベルで動きます。この分子をうまく集めて大るようきな塊にすることで、目で見えるぐらいの大きさのものを動かせるようになります。まだ顕微鏡のもとで見える程度のゆっくりした動きですが、将来的には、有機物に光をあてるだけでモーターを回して自動車を走らせたり、飛行機が飛ばせたりできたらと夢を膨らませています。画像理解技術で生活の質を向上システム理化学科 数理情報システムコース近藤 敏志 教授

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