室蘭工業大学 大学案内 2024
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7ce Engineeringシミュレーションで磁束線の様子電子回路で使われているコイルの断面昨今、航空機やロケットなどのエンジンにも省エネが求められていますが、少ない燃料を無駄なく燃やせるエンジンの開発が進めば、現在の半分ほどの燃料で運転することも可能になります。また、宇宙空間、病院の手術室などの医療現場、原子力発電所など、消火に水を使うことができない環境で火災が起きた場合でも、事前に蓄電した装置から超音波を発生させ火を抑え込むことができれば、大規模火災を未然に防ぐことができるようになります。航空宇宙関連の研究は、どの分野も人々の生活を改善する最先端技術に直結しています。あなたのアイデアが世界を変える可能性を秘めているのです。電気自動車の普及などに伴い、モーターにはさらなる小型化・高出力化・低騒音化・高効率化が求められています。私たちは、コンピュータで形状や性質の異なる膨大な数のモーターをシミュレーションした後、生物の進化を模した「遺伝的アルゴリズム」や、生体内の免疫反応を模した「免疫型アルゴリズム」を使い、性能の良いものを次世代に残す方法で、より効率的に優秀なモーターを開発する研究をしています。従来は設計者が経験をもとに設計していましたが、自動的に最適な形状を見出す手法(トポロジー最適化)によって、人間が思いつかない画期的な形状を発見できる可能性もあります。これには膨大な計算が必要なためこれには膨大な計算が必要なため、性能を評価するのに必要な電磁界解析の計算手法の高速化にも取り組んでいますの高速化にも取り組んでいます。街全体から「も街全体から「ものづくり」の熱意が伝わるここ室蘭から、電気自動車やロボットで活躍すロボットで活躍する「高性能モーター」を生み出したいと思います。画像: 超音波で炎をコントロールする世界の生活をも変える最先端宇宙技術研究創造工学科 航空宇宙工学コース 廣田 光智 准教授超音波で火を自在にコントロールする研究をしています。超音波を向けると曲がるなど思い通りに火を変化させられることがわかりました。生物の進化を模したアルゴリズムで高性能モーターの開発に挑む創造工学科 電気電子工学コース・ 夜間主コース 電気系コース 授渡邊 浩太 教授航空宇宙工学コースCourse of Aerospace Engineering電気電子工学コースCourse of Electrical and Electronic Engineering

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