ののと1*:博士課程進学の環境を改善するためのノンアカデミック・キャリアパスに関する調査最終報告書 (平成22年3月31日 ㈱野村総合研究所) アドバイザリーボードにより学外からご意見、提言をいただき、これらを活用して長期インターンシッププログラムの実質化と充実、DC英語プレゼンテーションや外部講師による特別講演を一層充実させて、足腰の強い幅広人材を育てています。また、複数教員による集団指導体制を取り入れ、多様なものの見方を身につけられるようにしています。 また、経済的支援として、JSTによる次世代研究者挑戦的研究プログラムに採用した学生(令和5年度は前期17名、後期18名)に対する生活費・研究費支給をはじめ、日本学生支援機構奨学金への推薦、リサーチ・アシスタントへの採用、入学料・授業料の免除制度、長期インターンシップや海外発表への旅費の補助などを行っています。 工学系の博士後期課程学生の民間就職への意欲は他系の専攻よりも高く、企業も採用意欲は高いという調査報告*もあります。本学では、インターンシップへの参加、ドクコンや企業説明会などの実施により学生と企業との交流の場を提供し就職の支援をしています。 1990年の博士後期課程設置以降の課程博士修了生は、社会人学生や留学生を含めて516名(2023年4月)に達し、2014年度に工学専攻となってからは修了者が120名います。120名の就職状況は、農業・林業1名、建設業5名、製造業14名、情報通信業1名、学術研究、専門・技術サービス業40名、教育、学習支援業27名、その他32名で、イノベーション博士人材の先駆けとして国内外で活躍してくれることが期待されています。皆さんも、後に続いてみませんか?室蘭工業大学理事(学術・情報)工学専攻長桃野 直樹 この「大学院ドクターコースへの道」では、室蘭工業大学のドクターコース(大学院博士後期課程)で博士号を取得した方々をロールモデルとして、現在の研究開発の仕事や進学を決めた理由、後輩へのメッセージなどを ”生の声” で紹介しています。これは皆さんに本学のドクターコースとその後キャリアについて正しく知ってもらうためです。 近年、日本の研究力は低下し、研究者の卵とも言うべきドクターコース進学者も減少しています。これは科学技術立国である日本にとっては深刻な問題です。そこで最近、日本では(本学でも)ドクターコースの学生に対する経済支援やキャリア支援の新たな取り組みが始まっています。ドクターコースでの不安を減らし、研究・研鑽に集中できる環境を提供することが狙いです。またドクターコースの学生に求める能力として、従来の学術的な探究力だけでなく、それ以上に社会や企業などで求められている「イノベーションを創出する力」が重要視されています。本学は2014年から「イノベーション博士人材」の養成に取り組んでおり、社会や企業の要求にも応えることができる博士人材を養成しています。多くの方々が本学ドクターコースへ進学することを期待しています。工学専攻人材育成工学専攻就職支援就職状況専攻長あいさつ
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