室蘭工業大学 大学院 ドクターコースへの道
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後輩へのメッセージ・室蘭工業大学工学部応用化学科卒業・室蘭工業大学大学院工学研究科 博士前期課程応用理化学系専攻応用化学コース修了・室蘭工業大学大学院工学研究科博士後期課程物質工学専攻修了 学位取得後すぐに大学に着任し4年生や大学院生と研究をしながら、学生実験などを担当しています。研究分野はもともと触媒化学でしたが、着任を機に化学工学の分野にも目を向けて研究の幅を広げているところです。学生までのテーマから離れて新しい研究を始めたばかりなので、装置などを一つずつ作り上げる過程を楽しんでいます。新たな発見に一喜一憂しながらも、やりがいを感じています。 また、学生実験では新しくテーマを立ち上げ、学生に興味を持ってもらう内容にするために時間はかかりましたが、知識が増えるきっかけにもなり貴重な経験になりました。自分の力を活かすだけでなく新たな方向性を見出せることに魅力を感じています。 博士後期課程への進学を意識し始めたのは修士1年の夏ごろでした。研究は、企業に就職しても携われるとも考えたのですが、卒業研究から続けていたテーマを満足するまで追求したいと思い博士後期課程への進学を決めました。しかし、進学に対して不安も多く、学内外を問わず多くの先生、先輩がたに相談をしました。その際、ある先生に「今しかできない選択をしなさい」と言われました。これがきっかけで、続けたい研究テーマに出会えたことに感謝し進学を決めました。結果として、周りの環境や人の支えが進学を決意する決め手になったと思います。 自分のためだけに24時間を使えるのは学生時代だけです。その学生時代も限られた期間で終わります。その限られた時間で最大限の実力をつけるべく、今の時間を大切にしてください。学年が上がるごとに、やりたいこと、やるべきことが増える分、悩みも増えます。それでも、悩み抜いて決めたことなら後悔のないように励めると私は思います。ぜひ、「今しかできない選択」をしてください。 研究が生活の中心であることは、学生時代から変わりません。研究に没頭できる時間を大切にしていますが、集中しすぎると考えがまとまらなくなるので、意識的に息抜きをしています。平日のうち、一日は仕事を早く切り上げるように心がけ、体を動かす時間を作っています。学生時代は研究と息抜きの切り替えが苦手でしたが、運動をする習慣を作ってからは、メリハリのある生活を送ることができています。研究では学生と接する時間も重要であると考えているので、自分だけのためではなく学生のためにも、計画的に仕事をする必要性を感じています。そのため、研究を生活の中心に置きながらも、それを支えるための時間も作るように努力しています。澤田 紋佳室蘭工業大学しくみ解明系領域(化学生物工学ユニット)助教2Profile仕事の内容と魅力進路決定のきっかけテーマ研究中心の生活仕事と家庭・生活のバランス

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